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二十一
「じゃあ、知ってるだろう? 主人は、こっちの方がお盛んだったくらい、な?」
その立てられた指を見ながら、相手が
「お、親指って?」
これに目を剥く朝ちゃん
「これは小指じゃ! ボケ!」
「ひえっ」
「早く言わんか!」
「あ、愛人が何人かいたようですが」
「が?」
「そ、それ以上は知りません」
「ほう。おい、十年も付き合いがあったら、何度か出くわしてるだろ?」
そう言い放って、ギロリと相手を睨む親分。もはや毒蛇顔負けである。
「じゃあ、知ってるだろう? 主人は、こっちの方がお盛んだったくらい、な?」
その立てられた指を見ながら、相手が
「お、親指って?」
これに目を剥く朝ちゃん
「これは小指じゃ! ボケ!」
「ひえっ」
「早く言わんか!」
「あ、愛人が何人かいたようですが」
「が?」
「そ、それ以上は知りません」
「ほう。おい、十年も付き合いがあったら、何度か出くわしてるだろ?」
そう言い放って、ギロリと相手を睨む親分。もはや毒蛇顔負けである。
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