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七
「ええ。昔お付き合いさせていただいた殿方に、ね。何と言うか……顔立ちやら、持ってる雰囲気やらが、たいそう似てましてね」
「つ、つい、の後は?」
「ええ。しばらくそこで飲み交わしてから、違うお店で……」
「違う店? ま、まさか、いかがわしい……」
これには呆れ顔の相手が
「ねえ、旦那。あたしって、そこまで尻軽な女に見えますんで? 会ったばかりの殿方とその日のうちに、なんて女に?」
しかし破近、きっぱりと
「見えん!」
「ええ。昔お付き合いさせていただいた殿方に、ね。何と言うか……顔立ちやら、持ってる雰囲気やらが、たいそう似てましてね」
「つ、つい、の後は?」
「ええ。しばらくそこで飲み交わしてから、違うお店で……」
「違う店? ま、まさか、いかがわしい……」
これには呆れ顔の相手が
「ねえ、旦那。あたしって、そこまで尻軽な女に見えますんで? 会ったばかりの殿方とその日のうちに、なんて女に?」
しかし破近、きっぱりと
「見えん!」
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