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「そら、おまえさんの方がてーへん……って、うっそお!」


 その青きビー玉が、二つとも飛び出しそう。


「本当ですって、この目で見たんですから。何でも、土佐屋の主人を殺めたとかで」


「それ、誰やねん?」


「ここ界隈で商売やってる男で……」


 この先が言いにくそうな喜助に


「絶対に気分悪うせんから、言いなって!」


「なら申しますが……姐さんの愛人らしくて」


 ここで、チラリと相手に目をやった喜助


「もの凄く気分悪くしてるし!」


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