197/1037
五十五
猿公が天井板を外し中へと消えた後、そこから漏れてくる微かな光に
「やっぱ、誰かおるんや」
そう呟いた破近が喜助に肩車され、首まで中に入れた――その時
「だ、誰だ?」
薄暗い奥から、一声が放たれた。
これに、提灯で辺りを照らしながら
「同心の破近言いまんねん。どこのどなたかは存じませんけんど」
「おや、旦那かい。いやね、ずっと悪い予感がしてたんだ」
そう言いながら、近づいてきた相手が
「その、青き目を拝んだ時からさ」
猿公が天井板を外し中へと消えた後、そこから漏れてくる微かな光に
「やっぱ、誰かおるんや」
そう呟いた破近が喜助に肩車され、首まで中に入れた――その時
「だ、誰だ?」
薄暗い奥から、一声が放たれた。
これに、提灯で辺りを照らしながら
「同心の破近言いまんねん。どこのどなたかは存じませんけんど」
「おや、旦那かい。いやね、ずっと悪い予感がしてたんだ」
そう言いながら、近づいてきた相手が
「その、青き目を拝んだ時からさ」
特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。
この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。