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五十二
二階へと上がってきた二人
「ほな、実験開始や」
そう言いながら、先程の丸い石を廊下に置いた破近
「喜助。それ、ほんのちょっとだけ押してみ?」
「こ、こうですかい?」
言われたとおり、軽く押した喜助。その石は少々だけ転がったが、すぐに止ってしまった。
「な? もし床が傾いてたらな、慣性の法則でこうはいかんのや」
「かんせい?」
「そや。で、つまりな」
その青き目が、一段と輝きを増している。
「ここの床は傾いてないんや!」
二階へと上がってきた二人
「ほな、実験開始や」
そう言いながら、先程の丸い石を廊下に置いた破近
「喜助。それ、ほんのちょっとだけ押してみ?」
「こ、こうですかい?」
言われたとおり、軽く押した喜助。その石は少々だけ転がったが、すぐに止ってしまった。
「な? もし床が傾いてたらな、慣性の法則でこうはいかんのや」
「かんせい?」
「そや。で、つまりな」
その青き目が、一段と輝きを増している。
「ここの床は傾いてないんや!」
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