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「ね、朝ちゃん? これって足跡ちゃう?」


「確かに」

 続けて、眉をひそめた親分

「しかし壁に吸い込まれるたあ……お化けじゃあるめえし」


 その後、床をくまなく調べた二人。

「他には残ってないわ……ほな、一旦外に出よか?」



 破近、小屋に目をやりながら

「一見自害に見えるけど、足跡が残っている以上は殺しだよね?」


「どうやら、そのようですな」


「ほな、容疑者について当たろうか?」

 やはり、自分から動こうとはしない同心である。


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