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二十三

 早速、今度は家の中を捜し始めることにした二人


「この家ごと吹き飛ばされるんちゃうか?」


 それほどまでの嵐だ。



 三人の客の部屋以外を調べた後


「旦那、誰もいやせんでしたね」


「何だって? 聞こえへん!」



 そして二階の戻る際、破近が厨房にいる女将に


「なあ、ちょっとばかし来てくれへん?」



 楓の間に、再び顔を揃えた三人。すぐに破近が、またまた何やら取り出し


「これな、クレヨン言うねん。でな、この宿屋ってこんな感じちゃう?」


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