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十
ようやく落ち着きを取り戻した破近
「なあ、女将。橋のこちら側には、この宿屋以外には何があるん?」
「何もございませぬが?」
「ほなら、わいらの前に、ここにやってきた者がおったやろ?」
「はい、左様で」
この返事に満足した彼、さらに
「で、今どこにおるん?」
「はい、それは」
ここで指を折りだした女将
「梅の間に、桜の間に、桃の間に……あとは桐の間です」
危うく、飲んでいた茶を噴出しそうになった破近
「よ、四人もやて?」
ようやく落ち着きを取り戻した破近
「なあ、女将。橋のこちら側には、この宿屋以外には何があるん?」
「何もございませぬが?」
「ほなら、わいらの前に、ここにやってきた者がおったやろ?」
「はい、左様で」
この返事に満足した彼、さらに
「で、今どこにおるん?」
「はい、それは」
ここで指を折りだした女将
「梅の間に、桜の間に、桃の間に……あとは桐の間です」
危うく、飲んでいた茶を噴出しそうになった破近
「よ、四人もやて?」
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