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三十八 完

 さすがに黙り込む相手に


「いきなり仏さんが盗まれて、挙句の果てには首を切り落とされるわ、張りつけされるわってな、身内がどう思うか考えたことあるんかい! ひょっとしたら、張りついた死体を何の気なしに見ていた群衆の中にな、その二人の身内がおったかもしれんのやで! ど阿呆めが!」



 屋敷を出てきた破近、他の二人に


「メッチャ後味が悪いけんど。ほら、わいって律儀やろ?」


「へ?」


 そして明るい声で


「これにて、解決やわ!」


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