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二十五
「三つ?」
親分、もう一つ飲み込めていない。
「まずな、夫婦揃って赤の他人に殺されたという考えや。ま、キリシタンいじめでも仲間割れでも構わんけんど」
「へい」
「しかしな。あそこまで酷い仕打ちをされながら、女房が身に付けてた着物なんて、ホンマにきれいなもんやったやん! 大量に流れたはずの血の、その一滴もついてなかったやん!」
ここで破近、その時の情景を思い起こしている相手に顔を近づけ
「これって、おかしくね?」
「三つ?」
親分、もう一つ飲み込めていない。
「まずな、夫婦揃って赤の他人に殺されたという考えや。ま、キリシタンいじめでも仲間割れでも構わんけんど」
「へい」
「しかしな。あそこまで酷い仕打ちをされながら、女房が身に付けてた着物なんて、ホンマにきれいなもんやったやん! 大量に流れたはずの血の、その一滴もついてなかったやん!」
ここで破近、その時の情景を思い起こしている相手に顔を近づけ
「これって、おかしくね?」
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