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二十一
「き、昨日の、ですか?」
目の玉を上へ向け記憶を辿る娘、やがて独り言のように
「思い違いかなあ?」
しかし、すぐに破近が
「いや、それで合ってるわ。昨日も同じ着物を着てはったんやろ?」
「は、はい」
「こんなクソ暑い中を、連日同じ着物をお召しになる若奥様……これって、ありえるん?」
「ありえません」
ここで、いきなり破近
「紙と何か書くもん貸してくれへん?」
「あ、はい」
「今から若奥様の似顔絵描くから、協力してな!」
「き、昨日の、ですか?」
目の玉を上へ向け記憶を辿る娘、やがて独り言のように
「思い違いかなあ?」
しかし、すぐに破近が
「いや、それで合ってるわ。昨日も同じ着物を着てはったんやろ?」
「は、はい」
「こんなクソ暑い中を、連日同じ着物をお召しになる若奥様……これって、ありえるん?」
「ありえません」
ここで、いきなり破近
「紙と何か書くもん貸してくれへん?」
「あ、はい」
「今から若奥様の似顔絵描くから、協力してな!」
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