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十四

「思惑、ですかい」


「そや。ほなついでに言うとな、昨日の若旦那の事件にも、野次馬の中にいたはずなんや。キリシタンを吹聴した奴がな」


 少し考えた親分だが

「そういえば、すでに野次馬からはキリシタンという言葉が出ておりましたな」


「そそ。でな、最も確実な話をするとな」

 ここで、破近が少々声を荒げ


「キリシタンと首を切るちゅう行為は、無縁の代物なんやわ!」


 今度は、消化するのにかなり時間を費やしてしまった親分である。


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