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「そや、とにかく鬼やねん! もしあいつが鬼が島に住んでたら、桃太郎の勝利もなかった……ちゅうくらいの鬼やねん!」


「そりゃまたご愁傷様で」


「なあ喜助。うまい具合に出張入らんやろか?」


「わ、私に言ったって」

 ここで、ようやく用件を思い出した喜助


「そんなことより、旦那」


「そんなこと?」

 ギロリと睨んできた破近。


「あ、いえいえ」

 喜助が慌てて手を振った後


「実は、殺しが起きまして。それが、殺されたのはキリシタンで」


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