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三十
「ああ、おおきに!」
やがて、町外れにまで来た三人。
「ほな、ここでええわ。親分にも、喜助にも、ホンマに世話になったわ」
そして破近、辺りを見回し
「おそらくおると思うけんど……蕾にもな!」
その時、近くの木の枝が微かに揺れた。
「でな、蕾。何かあったら、文でも書きや! な!」
「お達者でー!」
やがて、破近の姿が豆粒ほどになった時
「いっちまったなあ」
ふと、つぶやいた親分が喜助に向って
「じゃあ、そろそろ行こうか?」
「ああ、おおきに!」
やがて、町外れにまで来た三人。
「ほな、ここでええわ。親分にも、喜助にも、ホンマに世話になったわ」
そして破近、辺りを見回し
「おそらくおると思うけんど……蕾にもな!」
その時、近くの木の枝が微かに揺れた。
「でな、蕾。何かあったら、文でも書きや! な!」
「お達者でー!」
やがて、破近の姿が豆粒ほどになった時
「いっちまったなあ」
ふと、つぶやいた親分が喜助に向って
「じゃあ、そろそろ行こうか?」
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