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十八 完

 解決したその足で、一目散に橋へと向う破近。



「だ、旦那、有り難うございます!」

 涙して礼を言ってくる、そんな姐さんに


「ほな、夜のひと時をご一緒に!」

 情けないくらいの獣だ。



 翌朝


 いつものように駆けてきた喜助。一人、橋から川を見下ろしている破近に


「旦那、てーへんだ!」


「何やねん!」

 振り向いた相手の顔を見た喜助


「だ、旦那のほうが、てーへんだ」


 橋の上にて夜通し世間話を付き合わされた破近、顔中、蚊に噛まれていた。


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