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二十一
「へい。窓も何もなく、出入口しかない倉庫で。そこが表より鍵がかけられてましたから」
これに破近が頷きながら
「逃げ出せんようにやな」
「へい」
「で、久四郎右門之介がお江戸にきたのは、いつ頃やろか?」
この問いには、喜助が頭を掻きながら
「いやあ、旦那。そこまでは何とも」
「そか。ま、いずれにしろ、西海道よりヤツを追っかけてきた可能性が高いわな」
己の考えを口にした破近、ここで親分に
「な、朝ちゃんは、どう思う?」
「へい。窓も何もなく、出入口しかない倉庫で。そこが表より鍵がかけられてましたから」
これに破近が頷きながら
「逃げ出せんようにやな」
「へい」
「で、久四郎右門之介がお江戸にきたのは、いつ頃やろか?」
この問いには、喜助が頭を掻きながら
「いやあ、旦那。そこまでは何とも」
「そか。ま、いずれにしろ、西海道よりヤツを追っかけてきた可能性が高いわな」
己の考えを口にした破近、ここで親分に
「な、朝ちゃんは、どう思う?」
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