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十六
早速仏さんに目をやっている破近、確かに焼死体というほど焼けてはいない。
そして傍にいる男に
「なあ、藪医者はん。刺されてるやて?」
その声に振り向いた相手が
「これは鈴木殿。でも、呼ぶ時は藪だけでいいですよ」
そう言いながら、仏さんの背中を指し
「ここです」
「お、ホンマや」
その時、背後から
「あらあら、今更事件に首を突っ込まなくたって」
だが破近、振り向きもせず
「おかまはんよ。わいな、まだ南町奉行所のもんやねん」
早速仏さんに目をやっている破近、確かに焼死体というほど焼けてはいない。
そして傍にいる男に
「なあ、藪医者はん。刺されてるやて?」
その声に振り向いた相手が
「これは鈴木殿。でも、呼ぶ時は藪だけでいいですよ」
そう言いながら、仏さんの背中を指し
「ここです」
「お、ホンマや」
その時、背後から
「あらあら、今更事件に首を突っ込まなくたって」
だが破近、振り向きもせず
「おかまはんよ。わいな、まだ南町奉行所のもんやねん」
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