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七
「わ、私には、おめでとさんとしか」
一匹の魚が川面を跳ねた。
「そりゃそうでんな」
破近、相変わらず小石を投げながら
「でも姐さんには、ホンマに世話になりましたわ」
その横顔に
「旦那さあ」
「ん?」
顔を上げ、隣に向けてきた破近。
姐さん、その青き目の光を包み覆うような眼差しで
「それはお互い様ですよ」
「そうでっか……でもな、姐さん」
さらに破近、相手の哀しいくらいまでの笑顔に向って
「必ず、ここに戻ってきますよって」
「わ、私には、おめでとさんとしか」
一匹の魚が川面を跳ねた。
「そりゃそうでんな」
破近、相変わらず小石を投げながら
「でも姐さんには、ホンマに世話になりましたわ」
その横顔に
「旦那さあ」
「ん?」
顔を上げ、隣に向けてきた破近。
姐さん、その青き目の光を包み覆うような眼差しで
「それはお互い様ですよ」
「そうでっか……でもな、姐さん」
さらに破近、相手の哀しいくらいまでの笑顔に向って
「必ず、ここに戻ってきますよって」
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