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 しらばっくれたままの木俣様


「とにかく、わしの一存で決めたものだ。ここを出るのは一週間後だぞ!」




「フン。あの阿呆が、要らん事をぬかしたんは間違いないわ」

 川原に腰を下ろし、小石を投げている破近。もちろん、輪を作っている川面の中心には――


「鬼女め!」

 そしておもむろに立ち上がり、近くのデカイ石をその顔目がけて放り投げたところ


「キャッ! んもう、いきなり!」


「ん?」

 破近、その声に驚き振り向くと


「ね、姐さん!」


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