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十五
不思議そうに、己で書いた文字を見やる親分
「確かに、漢字を使うなんてまだるっこい事はしませんな」
これに破近が大きく頷き
「そやろ? それにな、左門って漢文の学者さんや」
「それが何か?」
「関係あんねん。そやから左門は、こう書くはずなんや」
破近が自信を持って、書き記した字は
「〝ハナ〟? 片仮名ですと?」
「そや。昔の僧が漢文を和読する際に訓点として万葉仮名を付けてたんが、いつのまにやら片仮名になってしもうてな」
不思議そうに、己で書いた文字を見やる親分
「確かに、漢字を使うなんてまだるっこい事はしませんな」
これに破近が大きく頷き
「そやろ? それにな、左門って漢文の学者さんや」
「それが何か?」
「関係あんねん。そやから左門は、こう書くはずなんや」
破近が自信を持って、書き記した字は
「〝ハナ〟? 片仮名ですと?」
「そや。昔の僧が漢文を和読する際に訓点として万葉仮名を付けてたんが、いつのまにやら片仮名になってしもうてな」
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