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「お亀ちゃうかな? 下手人」

 この、破近の唐突なる発言に


「旦那、見た目だけで判断されるのは……」


「んな、阿呆な……ねね、朝ちゃんさ、昨日すごい強風だったやんか?」


「へい。で、そいつが何か?」


 ここで突然、破近が

「風が吹けば、舞った砂埃で目を悪くする輩が増える。で、三味線弾きが増えて、三味線の需要も高まり……」


 その後を続ける親分

「猫が減る……そういや、今日は野良猫の姿も見てないし、声すら聞いていませんな」


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