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勇者は目的を知らない

作者:数理追想
僕は、気づけば勇者になっていた。勇者になる前の記憶はない。 自分のことすらほとんどわからない日々を過ごしながら、なんだかんだ楽しい日々を過ごしていた。  ある日、王は僕に「王女の職業体験」を提案してきた。まさかこれが僕の英雄譚の最初の1ページになるとは、思いもしなかった。
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