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僕の中の悪魔を殺してください  作者: あまね
勇者の始まり
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現在 魔物退治 pt.4

 女が全部で11人いた。僕は女たちの息の根を止めた後、自分の腕を抱きしめながらこの快楽に浸っていた。あ〜興奮しすぎて、体が震えてやまない。


(ホントウニシアワセダ)



 しばらくすると、僕はやっと自分を落ち着かせ、体の震えが止まった。


 残りの仕事をしなければならない。ゴブリンの亡骸とゴブリンの巣と同じく女たちの死体をこのままにしてはいけない。ちゃんと処分しないと他の魔物がまたこの洞窟に流れ込んで、この周辺の村がまた魔物に襲われてしまう。僕は女の死体を引きずって同じ場所にまとめた。土魔法を使って土壁を作り、女たちの死体を囲んで、そして小さなファイアボールを土壁の中にぶっ込んで、土壁の中の死体を燃やした。


 やるべきことが終わった後、僕は自分の表情を整えて、メンバーのところに向かった。



 セシルはずっとアニーを慰めてくれたみたいで、さっきより顔色がよくなった。他のメンバーはまた苦しそうにしていたけど、さっきよりマシになった。


「ビアンコ、もう終わったのか?」フィルが元気なく聞いた。


「あーちゃんと火葬をした。彼女たちはここよりもっといいところに行ったはずだ」僕はみんなを慰めた。


「これからどうするの?」セシルは聞いた。


「僕は真ん中の通路が気になるんだ。行ってみようと思う」


「私もそれが気になっていました。私も行きます」パスカルは賛成してくれた。


「俺も見てみたい」


「アニー、大丈夫?ここにいる?それともみんなと行く?ここにいるなら私も一緒にいるから安心してね」セシルがアニーに聞いた。


「私はもう大丈夫だよ。セシルありがとう。私も行くよ〜」アニーは若干ながら微笑んで答えた。


「じゃ、みんな行こう」



 真ん中の通路にも魔物はいない。この通路もさっきの女たちがいた通路と同じく狭くて浅かった。少し歩いたら、もう行き止まりに達していた。


「ねえ〜あれを見て」セシルは隅っこに指をさした。


「うわっ、ここはゴブリンの宝物庫だったんだな。村から奪ってきたものなんだろうな」そこにはナイフ、剣、盾、小さな宝石、お金、さまざまのものが置かれている。僕は村の人が自分の武器も女たちも奪われたと言っていたことを思い出した。


「村に持っていくか?」


「そうですね。それがいいと思います。せめて何かであの村の人たちを慰められたらいいのですから」他のメンバーも賛成してくれたから、ここのものは村の人に持っていくことになった。



 村に着いて、何人かの村の人は村の入り口で僕たちを待っていた。


「か、帰ってきたのか?大丈夫だったみたいだな、よかった。みんなおまえたちを心配していたぞ」


「みなさん、僕たちはゴブリンを全部討伐しました。もうこの村を襲うことはないと思いますから、安心してくださいね。僕たちはこれを見つけたので、持って帰りました」僕は話しながら、ゴブリンの巣で見つかったものを村の人たちに渡した。


「こ、これって俺たちのものだ・・」


「お、おまえたち、本当にゴブリンを全部殺討伐してくれたんだな!」


「も、もしかして、あなたたちはあの噂の勇者様ですか!?」


「勇者様!本当にありがとうございました!本当に本当にありがとうございました!」


「勇者様!魔物を退治してくれてありがとうございました。この恩を一生忘れません!」


「勇者様、ありがとうございました。俺たち、これから平穏に過ごせます!」


「お兄ちゃん、お姉ちゃん!ありがとう!」


(勇者ねー)



 村の人たちは幸せそうな顔で僕たちにたくさん感謝をした。


 僕がチラッと他のメンバーを見たら、みんなはつらそうな顔をした。



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