色んな人への迷惑
メルカ帝国(橘がやらかした国)王宮…
「なに! 魔族が出ただと!」
「いえ、まだ断定できてはいませんが… 恐らく…」
「それは大変だ! 国王陛下どういたしますか?」
「コナクの街だな。 うむ とりあえず騎士団を派遣しあたりの捜索をせねば。宰相、生き残ったものに話を聞け」
「いえ、その…」
「あそこはコナク伯爵領だ。伯爵はどこにおる。」
他の者が聞く。
「行方不明です…」
「近頃は魔族も出ないようになったと思ったのだが…」
「それは仕方なきことです。魔族と人間族は争う道しかないのですよ。陛下」
「うむ… それはそうと早く魔族を見つけ出さねばな。」
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魔族側…
「報告いたします。
あの不思議な黒い光は我々魔族のものではないそうです。」
「なら余計わからぬな」
この人物は橘と同じでスーツを着こなしている。肌も白で人間社会でも紛れ込めそうなものである。
「一体全体何が起こったのだ?」
そう言って声を荒げる人物がいる。これは人間ではないことをすぐに分かるような肌の色で赤色だ。
「まぁ 分からないことを言っても仕方がないだろう。魔族ではないことも分かっているんだ。なんとかなるじゃろう」
魔族は強いだからこの人物のようにおごりが生まれる者もいる。
「しかし、では、どこの種族がやったのか?」
「それを今ここで話してもしかたがない。」
「…ひとまず保留にしよう。」
「そうしよう。」
この男としては何もわからないため打つ手なしと判断したのかこれ以上の反論はなかった。
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ベルノット共和法国…
「今回の議題はメルカ帝国で起こったものです。」
一人の男が喋る。
この男は50代くらいの男だ。
「あの魔族の事件ですか?」
この人物は女でまだ30代くらいだ
「爺さんはどう思う?」
この男はまだ17歳くらいでこの中では一番の最年少だ。
「それで、あれは魔法なのか?」
ようやくこの場の最年長者で長老って感じの奴が発言する。
「いえ、分かりません。」
この場で二人目の女が喋りだす。外見は20代ぐらいで
「じゃあ何なんだ!」
「まぁまぁ」
「この議題はしっかりとしらべないと」
「そうだな。」
「とりあえず調査部隊の報告をまとう…」