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横浜で赤子になった男

横浜市

そこは、東京都の隣に位置する神奈川県に属する外国貿易で有名な港街。

外国貿易が盛んだったこともあり、海外の文化が多く入り込み横浜中華街や横浜山手洋館、赤レンガ倉庫などの観光名所多く、観光名所以外にもお洒落なお店などがあり、高級感や品の良さなどを感じさせる街がある。

しかし、華やかな街並みは横浜の一部であり、田園地帯が広がる田舎な部分もある。


横浜市民

横浜市に住まう者、横浜には、多くの文化が入り乱れたことで、そこに住む者にも多くの特色があるが、一言でいえば浜っ子である。

浜っ子が何なのか、転生した男は、後に知ることになるであろう。


~~横浜某所産婦人科にて~


苦しい・・・暗い・・・何も見えない。

意識を取り戻したとき、言い寄れぬ不安から、私は叫んだ。


「おぎゃー!おぎゃー!!」


自分の鳴き声で私は誕生したことに気づき、「俺誕生!!」と叫んだが、「おぎゃー」としか声は出なかった。

何も見えないが、先ほどまでの不安は消え去り安心感がある。

どうやら今、母に抱かれているのだろうか。

とてもほっとしているところに、母らしき人から違う人に抱かれる感触がある。


「あ、赤ちゃん・・・私の赤ちゃん・・・」


あれ、先ほど母と思った感触は別の人?今が本当の母に抱かれる感触なのか?

先ほどの安心感とか何だったんだろうか。

ちょっと恥ずかしいが、まあきっと今は本当に母に抱かれているのだろう。

にしても、目が見えないというのは、不便なものだ。

音も響いて、辺りがうるさく感じるし、慣れるまで大変そうだと思いながら、私は眠りについた。


~自宅~


私が誕生して半年くらいたったころ、しっかりと目が見えるようになり体の感覚がはっきりしてきた。

生まれたての頃は、暗いか明るいかくらいしかわからず、徐々に色や形が見えるようになるまでに時間がかかた。

赤子の姿でいるのは、いろいろと不便が多い。

自分で何かしたくても何もできず、やってもらうにも正確にやってもらいたいことが伝えられず、本当に困ったものだ。


例えば今の状況。

私は今背中がとてつもなく痒い。

痒いのに自分ではかけない。

掻いてもらおうと必死で伝えようとするが「あ」とか「うー」とかしかできない。

泣くとどうなるのか。

母はよしよしといいながら「おなかすいたのかなー?」と離乳食を与えようとしてくる。私は拒否するように身を捩り何とか否定するが、飲ませてくる。

く、苦しい。今は腹はすいていない!背中が痒いーーー!!

伝えたくても伝わらないこの悲しみは一体どうしたらいいのか。母よ、気づいておくれ。


母はとてもやさしく、明るく、美人だ。

恐らく、前世の私ならスケベ心が出てしまうだろうくらい美人ではあるが、不思議なことに母は母としてしか見れず、これは転生の影響かもしれない。

ちなみに父は落ち着きがあり、いつも私を笑わそうとして変顔をしてくるがイケメンだ。

育児パパというやつなのだろうか、母と一緒によく私の面倒を見てくれている。

長期育児休暇でも取っているのだろうか、仕事に行って忙しくしている感じがしない。

二人で育児するだけの金銭的な余裕があるのだろう、二人は疲れた様子も見せず私を育て、仲がいいように見える。

きっと神に希望した裕福で温かい家庭というのが叶ったのだろう。


あと、二人はよく私のことを「あきちゃん」と呼ぶ。

「あきちゃん」と呼ぶくらいなら、おそらく「あき」とつく名前なのだろう、私のフルネームが気になるが、変な名前でないことを祈りたい。


さて、何とか離乳食を食べ終わった私は、眠くなり、おねんねの時間だ。

食って寝て遊んで、何かやらなければならないことはない、不便はあるがなんと良い生活だ、ホームレスだったころは、日々生き行くために、暑い日も寒い日も歩き回り食べ物を探し東京をさまよっていたころでは、考えられない。

これから起こる輝かしい私の人生に期待を膨らませ私は眠りつくことにした。


「ただいま~ あれ、あきは寝たのかい?」

「お帰りなさいあなた。あきちゃんは今寝たところよ。」

「じゃあ静かにしないとだね!あき~ただいま~(小声)」

「それより、ご飯にする、お風呂にする、それともワ・タ・シ♡」

「それじゃ、君にしようかな///」

(父よ母よ、私は聞こえていますよ。おやすみなさい。)



想像で書いているので、赤ちゃんが生まれた時の母の第一声どうしようか悩み中、取材した後、修正するかもです。

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