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第四話 結果発表 

その日の夕方、ライはガリンに呼び出された。

ライはガリンの武器屋のドアをガチャっと開けた。


「師匠、呼ばれたから来たよ~。て、いうかクミは何処に行ったの?」

ライはガリンの前に用意されていた小さい腰かけに座りながら質問する。


「クミの話は後だ、後。まずは、お前の試験の結果だ。」

ガリンの言葉で部屋の空気がガラッと変わる。

ライは緊張というものを知る。


「まずは、おめでとうと言おうか。お前は100点満点だ。」

ライはほっと胸をなでおろす。

しかし、「まずは」という言葉が気になった。


「が、お前カンニングしてたよな?」

ガリンの鋭い言葉がナイフのようにライに突き刺さる。

背筋が凍り、彼は何も言えなくなった。


「どうやら、図星の様だな。」

フッと笑い、ガリンは続ける。

「俺は目がいいからな…全部遠くから見せてもらったぞ。」

と、紺青の眼帯をトントンと軽く叩く。


「まあ、そんな心配そうな顔をしなくてもいいぞ。別にカンニングは問題ない。仲間と協力することは戦いにはかなり重要だからな。」

そう、言われてライの顔は朝の朝顔のように明るくなった。


「まあ、でも注意しないといけないこともあってだな。お前、クミに手伝ってもらった問題の内容を覚えているか?」

「たしか、「問20:敵に遭遇した場合の選択肢を4つ述べよ」だったよね。」

すらすらと答えるライ。

「その通りだ。その、お前が最後まで迷っていた問題の答え「みのがす」は時に重要になる選択肢だからな、ちゃんと覚えておけよ。」

ガリンは鋭い目でライを見て、注意する。


「ですが、魔物相手に「みのがす」ことなんてあるんでしょうか?」

ライは疑問に思ったことを素直に言葉にしてしまう。ちょっと皮肉っぽい響きが聞き取れる。

「ああ、ある。例えば、魔物を味方にしたいときとかだ。それか、魔物を殺してはいけないときとかだな…安心しろ、絶対に何かを見逃す必要があるときがくる。それがわかればお前は一人前の勇者だぜ。」

納得がいかなさそうなライを見て補足するガリン。


「まあそんな顔をするな、ライ。とりあえず理論だけでも覚えておけ。そうそう、そういえばお前はこの「問い14:魔法の属性をすべて答えなさい」で答えた属性のうちどれを極めたいんだ?」

まだ納得がいかないライはしぶしぶガリンの話題転換を許し、それにこたえる。


「やっぱり…炎を風とかかな...でも、雷とかもかっこいいと思うんだよね~…」

このように一通り試験の復習等をしばらくした。そしてライがそろそろ帰ろうかなとしたとき、ガリンは驚くべき発言をする。


「よし、今から最終稽古をつけてやる。いつもの稽古場に行くぞ。」


「今から!?」

驚きを隠せないライ。今日は明日の旅立ちに備えて寝ようと思っていたのだ。

「今からだ。お前だって旅に出たらいつ魔物に襲われるかわからないんだ。今の

うちにこういう急な戦いになれておけ。


毛皮のコートをはおりガリンは部屋から出ていった。

ライは慌てて立ち上がり、ガリンの後を追う。

ライは気づかなかった。彼の右手のアザがわずかながら光を発していることに…



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