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第一話 哀れな勇者の過去

どうも、筆者のダクウルだよ。

もうすでに短編小説「守るべきもの」を読んでくだっさた人充てに言っておくけど、この世界は「守るべきもの」と同じ世界観だよ。エルといろはも出てくるので、出てきたらニヤニヤしながら読んでね~。

それじゃあ、楽しんでいってね~。幸運を祈るよ!


「お兄ちゃん、せっかくだしチャンバラごっこやろうぜ!」

千年前に魔王が伝説の勇者によって討伐されたこの世界のどこかの村で、とある双子が楽しく遊んでいた。


「オッケー!待って今行くから!」

川の向こう岸で母と遊んでいたライはレンの元へ行こうとした。


ドッカ―ン!


突如、大きな爆発音が鳴り響いた。

地面が揺れ、炎が巻き起こる。

西から魔物たちが彼らの村に侵入しようと入り口を破壊した。

バリバリとはがされていく家の屋根、爆発に巻き込まれていく人々...

そして、すべてが火の海と化し、死体がゴロゴロと転がった。


「逃げて!」


必死になって彼らを助けようとしている母親の声。母親は弟のレンのことを父親に任せ、兄のライを、井戸に隠し、逃がそうとした…


最後に母親が言ってくれた言葉がライの頭の中で反響する。


「あなたにはかつての勇者が持っていたものと同じアザがあります!あなたは勇者の血をひく者です…」




彼は目を覚ました。

あれから十年がたった今でも、この夢を見る。

彼にはこの夢が、平和な頃を思い出せるいい夢なのか、あるいはこの世の終わりが始まるのを目撃する悪夢なのかがわからない。


彼がわかっているのは彼が勇者の血を継ぐものだということ。彼の名前がライということ、それだけだ。

ライは自分の弟のレンが今どこにいるのかも、母親は死んでしまったのかどうかも知らない。

あの事件の以来、それ以前に持っていた記憶が消えてしまったのだ。

でもライは確信している。彼が生き残ったのには理由があると。おそらく、魔王を倒すことが使命なのだと…


コンッ、コンッ。ライが右手にある薄いアザを触りながら考えていたらノックの音が聞こえた。

仕方なくベッドを出たライは扉を開けた。

「やっほー!元気してる?」

ハイテンションでライの一歳年上の幼馴染のクミがなめらかな金髪をなびかせながら入ってきた。

彼女は十年前、ライが「守り人」にこのクルム村に連れてこられた時から、彼の面倒を見てくれている。

だからライが十六歳になった今もこうして度々様子を見に来るのだ。


「大丈夫?またこの村から出て、しかも死んだって聞いたけど?」

クミが心配そうな顔でライを見る。かわいらしい桜色の髪飾りが見え隠れする。

「大丈夫だよ。ただ幻惑の森にうっかり入っちゃたんだ。」

薄い緑色の目に見つめられ、ライはそっぽを向き、そっけなく答えた。

クミはクスっと笑った。

「いいね、勇者は。死んでも生き返るのだもの。ある種、不死身じゃない。」

羨ましそうにライを見る。


しかし、その目は急にキリっとまじめになる。

「では一応聞くけど、あなたがここから徒歩三十分もかかる場所の近くにうっかり行ったのはなぜ?」

クミは濃いエメラルドグリーンの瞳でライを見ながら、鋭い質問をする。

「クミなら分かるでしょ。」

ベッドに戻りながら答えるライ。寝起きのライは普段の時と違ってめんどくさがり屋なのだ。

「この状況を作り出した魔王を倒せるように、そしてレンを探すための経験を集める為、だよね?」


簡単にクミは正しい答えを言い当てる。彼女は生まれつきの天才占い師、人の心を読むことぐらい造作もないのだ。

彼女はライを初めて見た時から彼の置かれた状況を理解した。そして、彼女はこの村の中でライの秘密を知った最初の人だ。


だからこそ、こう言った。


「何か手伝おうか?」

「…強くなりたいな。」 

ぼそっとライは答える。


「そうね…ならやっぱりガリンのところへ行ったら?あの人は武器屋の店主、つまり戦いのプロだもの!」

こうしてライはクミに(半ば強引に)後押しされ、武器屋へと向かうことにした。



一方そのころの魔王城の様子:


この世界の中央の上空に浮く巨大な城。

すごく豪華なのに禍々しい気配を発している理由は、この城の所持者が魔王ドランだからだ。

銀色の鎧に身を固め、漆黒のマントを身に着けている魔王ドランは、玉座に座り、首にかけているルビー色の石がはまった首飾りを触りながら、静かに考えている。


なぜだ…なぜ奴は我の思い通りに動かぬのだ?奴を殺すためには、我が敷いた道を歩かせなければならぬのに…


「大丈夫ですかドラン様。」


魔王ドランの腹心の部下、シャーマが話しかける。赤く染まった彼の帽子が緑色のローブと良く似合っている。


「ああ、問題ない… それよりシャーマよ、例の情報は確かなのか。」

ドランは考えるのをやめ、質問する。

「はい。今、勇者を殺しても、必ず復活してしまい、きりがありません。完全にこの世から消しさるには、昨日申しました一通りしか方法がありません。」


「そうか…ほかに報告はあるか?」

めんどくさそうにドランは聞く。まるで、私には他にやることがある、話し終わったらさっさと帰れと言いたげだ。


「はい。幻惑の森に配置している人食い草のゴンの報告では、ライが森に入ってきたので殺害した模様です。ただ、予想通り最後に訪れた教会にて復活したようです。」

シャーマはたんたんと答える。

「では、シルルとミブにまだまだ時間がかかる、待機せよ、と伝えておいてくれ。」

玉座から立ち、命令をするドラン。


「分かりました。しかしこの方法でいいのでしょうか?失敗しないでしょうか。」

心配そうな顔でドランを見るシャーマ。

それに対し、馬鹿にされたような表情でシャーマを見るドラン。やがて口を開き、こう答える。


「我を誰だと思っている?我が名はドラン、この世で最恐の魔王なり!」


そして、黒い(いかずち)が天から降った。



十年の時を経て、また、物語が動き出すのだった。



初心者なので、まだ表現力の低さや、面白さのムラがうかがえると思います。

どんどんうまくなって、面白い小説を書いていきたいので、読んでくださった方はアドバイスとか感想とかくださると、僕は目から大洪水を起こすぐらい喜びます(笑)

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