表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/35

7話:神魔狼フェンリル視点

別視点も書いてみました。


あの時、相手側はどのように思っていたのか?

その方が面白くなるかなとも思ったので。


誤字脱字、違和感は大目に見てください。

7話:神魔狼フェンリル視点


我は日課の散歩と狩りを終え、住処へと帰り寝ようとした。

いざ帰ってみると、知らない気配を感じた。なんと我の寝所で見慣れない人族の男が寝ていた。

しかも、何やら見慣れない障壁のようなものを展開したまま。


なぜここにいるのか?

どうやってこの土地まで来たのか?

しかも魔力がただ漏れのような状態で。

それも通常の人族ではありえない程の魔力量を持っているなど・・・


我がすぐ傍にいるのに暢気に寝ているなど、どんな神経をしているのか?

まずは起こさねばな・・・


「おぬし!起きろ!」


・・・シーン・・・


「おぬし!起きろ!」


う~ん、あと5分。


「あと5分ではないわ!おぬし!起きんか!!!」


ドスン!我は前足を地面に叩きつけた。


やっと、人族の男は起きた。すると我を見て犬と言ってきおった。


誰が犬じゃ。我は誇り高き狼じゃ。


我は寛大だからの。まずは自己紹介をしてやろう!


「我は神より生まれし誇り高き狼、大地を統べる神魔狼フェンリルじゃ!」


するとこの人族の男は我の寝所に対し、こやつはこんな所とバカにしたのじゃ!


人族の男が何か言おうとしていたようだが、聞く耳もたん。


「問答無用!」


我はこの人族の男に対し、寝所を貶した罪を償わせるため攻撃を仕掛けた。

一撃で終わると思ったが、この人族の男はなんと我の攻撃を避けた。


「避けるでない!」


「避けますとも!話を聞いてください!」


「問答は無用といった!お主が何処の者でどうやってここに来たのかなど関係ない!我が地に無断で入り寝床で寝ていたこと。万死に値する!」


何度か攻撃を仕掛けているものの、器用に避けている。なんという身体能力だ。


ここまで来れただけでも只者でないことはわかってはいた。ここは単なる人族が来れるような場所ではないからな。


しかし、本当によく避ける。ならこれはどうじゃ!


中級魔法『炎のフレイムテイル


この攻撃は避けきれず当たったようだ。しかし致命傷にはならなかった。大した防御力だ。


ならば、『炎のフレイムサークル


これも確実に当たったと思ったが、あやつが寝ているときに展開していたので防ぎよった。


ほほぉ、結界と言うのか、面白い!!


今度はあやつが、すぐさまアクアバレットを放ってきおった。


我は全属性が使えるが特に火属性に特化しているから、水属性はあまり好きではない。

それにあの威力は我でもダメージを負うから避ける。


避けると、あやつはすぐさま見慣れない魔法を使ってきおった。


ショットガン?なんと小さいアクアバレットを同時に範囲攻撃として使ってきおった。


さすがに避けきれず攻撃が当たってしまう。くっ!なかなかの攻撃力だ。


おっと、もう一発撃ってきたか!


『土壁』で防ぐ。まさか火属性以外を使わされるとは。クククク(笑)本当に面白い!久方ぶりに楽しめておるぞ!!


お返しだ!『アクアバレット』


これも結界で防がれるか。あれは物理も魔法も防ぐようだな。しかし限界はあるじゃろ!先ほどのショットガンを真似させてもらおう。


『フレイムショットガン』


パリン!


直撃だな!と思った瞬間、あやつは風壁をだし、我の攻撃を逸らした。


なんと風と水属性のダブルとは・・・本当にやる!見事じゃ!


ならばこれを防ぎきったら、認めてやろう!話もきいてやろう!


さぁ受けてみよ!我が火の上級魔法『地獄の業火ヘルフレア


するとあやつは結界とやらを複数展開して見せた。

複数展開とは高等技術の一つだ。戦い方は素人のようなのに、見せる技は熟練の魔法使いにも劣らないとは、なんともアンバランスじゃな。


さて、結界も何枚か割れていってるようだ。もう仕舞いのようじゃな。敬意を込めて、せめてあやつの墓を作ってやろう。


そう考えたとき、あやつから凄まじい魔力が噴き出してきた。


待て待て待て待て!!なんじゃあのバカでかい魔力は!神魔である我を余裕で超える魔力量じゃぞ!!!

あやつ本当に何者じゃ!!!


我が焦っていたその時、ヘルフレアを吹き飛ばしながら我めがけて一直線に矢が飛んできた。あまりの速さに避けることができず我に突き刺さった。




まさか我が膝を着くなど、、、こんなにダメージを負うなんて本当に久方ぶりじゃ。


あやつの力、認めよう。戦闘を止め話をしてみよう。



そう思ったとき、あやつが目の前に急に現れた。


風を纏って速度を上げたのか!さっきまでは使っていなかった所を見ると恐らく初めて使ったという事だろう。学んでいるということか?!なんという成長速度じゃ!


「おぬし!ちょっと待・・・」


我の言葉はすべて言いきる前に、あやつの拳に消えていった・・・






「面白い」

「次話も楽しみ」

など良いと思ったらブックマーク&評価頂けると嬉しいです。


よろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ