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5話:魔法の検証

5話:魔法の検証


あれから数十分ほど歩いたところで、他の果物も見つけた。

それはリンゴだ。これも鑑定したらバナナと同じと書いてあった。


魔素が多いと果物でもできるのか?

でも食糧は豊富にありそうな土地なのに誰もいないのが不思議だ・・・。


また歩いていると遠くのほうで、水の流れる音が聞こえてきた。

音の聞こえるほうに歩いていくと、拓けた場所にでた。

そこには川が流れ少し歩いた先に湖があるようだ。その近くにはかなり大きな樹があり、

そこの根の部分は大きく二股のようになっていて大きな空洞のようになっていた。その大きな樹はピンク色の花びらを付けており、桜を彷彿とさせる樹だった。


疲れにくくても疲れはするため、少しここで休憩しよう。

ちょうど2股の木の下部分で横になれそうだし、川の水も綺麗だ。【鑑定】したら飲めるようだし。


休憩がてら、魔法について考えてみよう。モンキー戦前に試してみたけど、

魔法はイメージだけじゃ使えないっていうのはわかった。

やっぱり魔力は持ってるだけじゃ使えない、魔力を認識しないといけないってことだろう。

魔力を認識するって前世でも経験したことないからわかりにくいな。

ラノベとかアニメでは体内の魔力を感じ、その魔力の流れを意識して手のひらや指に集めて詠唱したりとかだった気がする。

ダメでもともとだし、やってみますか・・・


身体に何か違和感がないかをチェックだな。元居た地球の時の感覚と今の身体の感覚で何かが違う可能性もある。

まずは目を瞑って、楽な姿勢で集中してみよう。


・・・・・・・・・


・・・う~ん・・・


・・・うん?・・・


これか?なにか体の中で渦巻いてる感覚があるな。

そしたらこれを指先に集める意識で移動してみる。

これで詠唱してみよう。


「水!」


ポシュンッ


「ダメかぁ。でも反応はあったってことは方向性は間違えてないってことだよな。」


イメージだけでも魔力の流れだけでもダメなら両方だな。

同じように魔力を指先に集中して今度は水を出すイメージをしてみる。


!!!魔法を出す瞬間、自然と詠唱名が頭に浮かび上がった。


『ウォーターボール』


バシュッ!


「出た!」


【鑑定】

ウォーターボール 水属性の下級魔法 飲用可


魔法も鑑定できるんだ。そこに物体があるからか・・・でも、これで水不足からは解消されるから悩みの種が一個減った。


さて、次はこれを攻撃に利用してみよう。とりあえずそこの岩に向かって


『ウォーターボール』


ドカッ!パラパラ 


岩が一部砕けた。威力半端ないな。これで下級魔法か。魔法凄ぇ!


今度は『風』だな。切り裂くイメージを持って、


『ウインドエッジ』


ズバッ!


今度は岩が切れた。


これも下級魔法だけど威力強いんだな。


でもこれで魔法を使うには魔力とイメージの両方が必要ってことがわかった。

ラノベやマンガ・アニメで培ったイメージがそのまま使えそうだ。


あとは他の属性は使えないのかも調べないとな。


『ファイヤーボール』


・・・シーン・・・・


うん、イメージも魔力もあったけど、発動する気配すらしない。

適性がなければ使えないってことか。

まだいろいろ考えれば使える可能性は出てくるかもしれないけど、今は自分の使える属性を極めていったほうがいいな。


今度はさっきのウォーターボールを小さくして銃のように撃つイメージに変えて魔力を使ってみる。

『水の銃弾アクアバレット』とまた違う魔法が撃てた。そして魔力を多く籠めればその分威力も上がると。


ウォーターとアクアってどちらも同じ『水』だけど何か違うのか?それとも呼びやすさか?まぁそこはいいとして・・・


詠唱名は発動する前に自然とわかるし、やたら長い詠唱をする必要がないのは助かる。


あとは『無属性』に関してだな。

鑑定やアイテムボックスも無属性魔法の一種ということは神様から教えてもらったし、可能性は無限に近いとも言ってた。


『風』は形がないけど、『水』は形あるものにできたんだから無形・有形に限らず、魔法は発動するってことだろう。なら『無』にもいろいろできるんじゃないかな。


無・・・空間・・・魔法・・・かたち・・・シールド・・・透明・・・覆う・・・!!


『結界!』


ブウン! 透明な箱状のシールドのようなものがオレを囲むように現れた。


イメージ的には守りに特化したような感じになったけど。果たして防御力はあるのだろうか?

結構魔力を持っていかれた気はするからそれなりには強いと思うんだけど・・・


ちょっと殴ってみる。 壊れない。 水と風の魔法を使ってみる。 壊れない。 

うん、なかなか良いんじゃないか?


どのくらいの攻撃に耐えられるのかはまだわからないけど、この結界があれば簡単には侵入もできそうもないから安全に寝れる!


ただ、結界を移動することはできないっぽいな。でも、発動させたい場所を指定すればそこに結界は発動できると。


よし、これで①水の確保②食料の確保③寝床の確保④情報収集⑤スキル・魔法の確認のうち、④の情報収集以外はなんとかなった。


情報収集は誰かに合わなきゃ意味ないからな。ちょっと他にもいろいろ実験してみよう。とその前に・・・



安全に寝れるって思ったら安心したのか眠くなってきた。このままちょっと寝よう・・・・・・








「面白い」

「次話も楽しみ」

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