第二章 先ずはアイス屋、次に医者
腰を曲げて、ブーツに付けた小悪魔の羽根を触ったり遊んだりする玖瑠実は頬を机にくっつけて、ひたすら空に変化し続ける綿雲を見つめていた。
しばらくしたら、彼女は頬をひっくり返して、上手に焼けた赤いほうを上辺にし、真面目に授業を聞いている南蓮のほうに見つめる。
突然、彼女は腰を立てた。細かい騒ぎでも聞いたのか、それとも脳内時計が鳴ったのか、チャイムの音がもうすぐ鳴るんだと知り、あと少しでこの机から解放できることに一人でワクワクしてきたのだった。
教壇の上に、担任の先生、松田桜子先生は短いチョークを捻り、黒板にあった「作文」の二文字の傍にこう書いた。
拝啓、未来の私へ
「今週の作文の題目は『拝啓、未来の私へ』になります。皆さんは未来の自分に手紙を書きましょう」
松田先生は手に付いた粉を落としたけど、三つ編みの後ろに付けたリボンが黒板の字の一角を消したことに気が付かなかった。
「皆さんは自分の未来の姿を想像しましょう。『今何してる?』とか、『どんな職業してる』とか、『今何が好きだ』とか、『何が嫌いだ』とか……それとも『今の自分こととどう変わった』とか、もしくは……『未来はどんな世界になった』とか」
「先生、このまま言ったら書けるものがなくなっちゃうよー」
「え? あ、すみません……」先生は頭を掻いた。そして髪飾りがチョークの粉だらけになっていることに気づいた。「あ……一番お気に入りのリボンなのに……まあいいっか。何か質問ありますか?」
「はい、」南蓮は手を挙げた。「『未来の自分』は何年後の未来ですか?」
「何年後ですか……」指を折って数えたら、先生は黒板の字を一部消して、書き直すことにした。
拝啓、〇年後の私へ
「今の皆さんは四年生ですよね――二年後、中学校に入る子も、進学しない子もいるでしょう。五年後、進学続ける子達は高校の入試に励み、他の子達は家の手伝いをすることになるでしょう。もしかしたら、この夜北から出て、まったく違う都市に引っ越してしまうかもしれません。十年後、国にいなくて、海外で発達したかもしれません……人生は可能性と意外性で溢れているのです。どの段階、どの段階にも違う可能性、違う意外があります。」
「パッ」と掌を合わせ、ちょうど休憩時間のチャイムと同じ時間で叩きを鳴らした。
「皆さんの想像力に任して、何年後の自分に手紙を書くか自分で決めましょう」
×
小悪魔の羽根が縫い付けた靴は足踏みを広げ、前後の両足を平行にする。
「れんちゃん。何番にする?」
数字が見えないほど、彩る色彩で塗り上げたルーレットは速度を持って回った。
「じゃあ……玖瑠実の九で」
九時方向の前方に顔を向け、和服を着た女の子はルーレットに凝視した。腕を持ち上げて、両腕の距離を延ばし、弓矢の糸を引っ張るような構えで、屈した指で彼女が射る方向に狙いを定めている。
ダーツの先端を捻り、力を溜まり……
「あのう、早くしていい?」
素手でルーレットを回している芋氷屋のお姉さんは玖瑠実のダーツより先に苦情を放った。
「トン!」
そして次の瞬間に、ダーツは狙い通りに「九」と書いたところに釘付けた。
「はいじゃあ、これで三玉。今取るか『貯金する』か?」
「貯金するわ。そしてもう三玉賭けるわ!」
「るみちゃん、もう十分だよ~!」玖瑠実の五銭の小銭を南蓮は押し込んだ。
「そうそう、もう十分だ……」アイス屋のお姉さんは肩をこねながら言った。
「どうした! このわたくしが|ひゃっぱつひゃじゅじゅ《百発百中》だからビビったのかしら?」そう言いながら、玖瑠実は偉そうに笑った。
歪んだ笑顔がアイス屋のお姉さんの顔にビクッと、
「誰がビビった! 恁娘才無咧驚的啦! 今回はお姉さんの奢りだからな! さあ! やりな!」
そうして、玖瑠実の口座にもう九玉の芋氷が貯金された。
「はい、もうおしまい、おしまいヨ」ルーレットからダーツを抜いて台車にしまい、アイス屋のお姉さんは肩に置いたポニーテールを梳く。「毎回毎回時間かかりやがって、腕が凝るヨ」
「何で蒸気機関に変えないの?そしてら手で回さなくてもよくなるわよ」
「あんたがお金出すのか?」
腰を曲げて、手慣れにアイスクリームディッシャー持って、また腰を上げる。アイス屋のお姉さんは胸元の立派さを周りの三人に向けた。
「お姉さんがこんな仕事してるのはお金貯めるためだ。そんな金はないヨ。さあさあ、味は何にする?」
お姉さんはアイスの入った桶を開けた。ここから見える桶の中の世界はルーレットと同様に、彩る色彩で塗り上げているようで、色んな味の色が広がっている。
初めてそんな光景を見た棠硯は眩しく感じたが、隣にいた二人の親友は彼女の腕を組んで、前に立たせた。
「「すずりちゃん、先に選ぼう」」
亭仔脚の天井に掲げられた万国旗の下に、多種多様な商標の看板がそんなお祭り気分な装飾品に紛れ込んでいる。簡単な郵便箱は緑、青、赤の色で「塩」、「酒」「煙草」と書いた専売特許の鉄板と共に、木造の店の壁にはめ込んでいる。
「甘楽商店」と言った駄菓子屋の前に、アイス屋さんの押し車は「バブバブ」の音を鳴らしながら立ち去り、三つの小っちゃい姿をそこの椅子に置き去った。
棠硯は手に持っているアイスの観察をした。つやつやな表面から漂う奇妙な雲気、まるで浅い紫色をした玉石のように、棠硯の丸い瞳を映し出している。
「すずりちゃん、早く食べなんと溶けちゃうわよ」そうやって気づかせた玖瑠実はもうクッキーで作ったコーンを舐めていた。中身こそが本体なのに、それに構う余裕もない様子だった。
そんな鏡のような綺麗さはアイスが溶ける予兆だと知り、棠硯は舌先で試すことにした――そして宝玉に宿る冷たさで引いてしまった。
だけど、次の瞬間に、棠硯の大きな目はもうちょっと大きく開いたみたいだ。
濃厚な芋の香りが舌先の誘いを受け、棠硯の味覚を囲んだ。甘々な味が口の中で勝手に踊り出し、勝手に喉を通って、後味を残した。
そんな味を初めて知った女の子は決めた――大きくパクっと唇でアイスを噛んだ。噛んだけど、あまりにも欲張りしすぎたせいなのか、急な凍りに目を閉ざされた。
「すずりちゃん、バブーおいしい?」
「……おいしい」
「わたくしのも食べる?」玖瑠実が桃色のアイスを持ち上げたとき、何滴か椅子と地面に垂らした。「イチゴ味!」
「交換して食べよう!」南蓮も花豆味のアイスを近寄らせた。
三人はお互いのアイスを食べ比べた。芋の優しい香り、イチゴの甘酸っぱい誘い、花豆の鉱石のような形……どれもこれも真夏の宝石箱のようだ。
しばらくも経たずに、そんな宝石箱は外側のカリカリしか残らなかった。
「我講恁喔、毋是食我店内的物件閣來占椅……」そんなときに、甘楽商店の店主がやっと口を出した。
「甘樂伯仔!你啥物時陣才欲共阮用礤冰啊?」さっきおすそ分けで食べたアイスも、駄菓子屋さんの愚痴にも構わず、玖瑠実は残されたコーンを振り回しながら言った。
「我若創、妳嘛無通食」
「ジャッサイラッ!」
「欸!佮妳講幾若擺矣、毋好佮大人按呢講話……」もっと言いたがった甘楽伯だったが、お茶商人の令嬢がちっとも気にしない様子なので、諦めることにした。「……另工啦另工、另工才來礤、好無?」
「甘樂伯、我欲買牛乳糖」
「按呢毋才著!來來來我共你提乎……」
甘楽伯は南蓮に優しく微笑んで、そうやって一粒半銭のミルクキャラメルで満足された。
でも、お茶商人の令嬢が一箱十二粒のパックを買っても、甘楽伯は良い顔色で向き合わず、店の中に仕入れの作業に戻った。
玖瑠実はさっき買ってきたミルクキャラメルを箱から押し出して、三粒選んで隣の友達に分けた。そして、余ったのを南蓮の学生鞄にしまっておいた。
棠硯、南蓮、玖瑠実の三人は同じ帆布の学生鞄を持っている。そんな縫い目の細かい、生地が硬くて破れにくい学生鞄は全部玖瑠実――もしくは玖瑠実の家族――が買っていたものだ。けど、棠硯や南蓮のような鞄に本を置くことという正常行為に反して、玖瑠実は学用品を普通に鞄にしまわないことが多い。学校にあってはならない玩具を持ってくるのだ。
例えば前回、彼女は蟋蟀を教室に持ち込んだ。授業中で急に暴れ出したから、廊下でまる一時間目立たせられてしまった。
何故いつもそんな気前の良い金の使い方ができるのか、棠硯はよくわからない。棠硯と南蓮に対して、玖瑠実はいつも金を湯水のように使っている――特に南蓮に対するときだ。二人のやり取りを眺めると、棠硯は玖瑠実が南蓮のこと養っているんだといつも思ってしまうのだ。
小さいころから一緒にいた幼馴染みとは、そういう存在なのかな?
丸い瞳で南蓮に見つめた棠硯は、しばらくしてもミルクキャラメルを口に運ばなかった。
棠硯の視線に気づき、南蓮は頭を傾けた。
「そういえばすずりちゃん、お兄さんのこと、その後どうなった~?」考えたことはまったく違っているけど。
「おにいちゃん……」
「Onī-chan……遮……足tīng的……嗯……」
「Suzuri……」
紅眠床から蒸し上がる熱気は兄妹の口からもれだした。
肌と肌の触れ合うところに、耐え難い感触は電流のように体内を走った。
「啊、Onī-chan毋好振動……按呢我……」
棠硯の顔は赤く染め上げられた。
「歹勢……猶毋過……我……擋袂牢……」
やがて、低い声を耐えずに吐き出し、兄は揺さぶりが止まらぬ肩で自分に跨がった妹を振り落とした……
兄の誕生日のこと思い出すと、棠硯の頬は少し赤く染め上げた。
「待って、さっきの画面は何!」南蓮はツッコんだ。
「……マッサージ」
「どうやらわたくしの提案はうまく行ったようだわ。マッサージに失敗はないわ!」羽根の生えった革のブーツをパタパタと振り舞い、玖瑠実はドヤ顔をした。
おにいちゃんは痛そうだったけど……
「まあ、さっきの画面はおいといて……それからそれから?」レンズ下の目はキラキラと輝き、南蓮は聞いた。「それから何かあるよね?手繋いだ?」
「……うん」
「抱きしめられた?」
「うん」
「……キスは?」
「うん……」
「あ、さすがに兄妹じゃキスは……え?したの?」
「キス……頭に」
頭を下げて、棠硯の顔は髪の毛に隠され、読めなくなった。
「ふぅ……害我掣一趒……」南蓮は息を吐いた。吐いたけど、また頬を手に当て、何か考えるような振る舞いで別様な顔色をした。「ってさ、好きな人が傍にいるのって、なんか羨ましいよね……」
「そうだね、医者の雪谷先生と違って……」
「どっどうして雪谷先生の名前が出てくるのよ!」
その名前が出てきた際、南蓮の顔はシャッと赤くなった。両手の拳で玖瑠実の肩をトントン叩いて抗議する南蓮だったが、力が弱すぎて、玖瑠実の口を止めることはできなかった。
「雪谷先生のような医者になるために、れんちゃんは毎日頑張って勉強してるもんね~偉いわよ~」叩かれながら、玖瑠実は震える声で言った、兼ねて南蓮のふわふわ髪もモフモフしながら。
「毎日頑張って勉強しないるみちゃんに褒められても嬉しくなーいの!」椅子に膝を付け、南蓮は高さを使ってふわふわパンチを強化したけど、やっぱりマッサージ程度で気持ち良かったそうだ。
「勉……強……ジャ……サイ……ラ……」
震える声が言葉を伸ばした。玖瑠実が堪能してるような顔にやっと気づいた南蓮は手を止めて、分厚い小説を一冊鞄から取り出して、読書の小さい世界に飛び込んだふりをした。
細かく並んだ活字をチラッと見た棠硯はミルクキャラメルを噛んだ。噛んでも噛んでも、口の中の甘味が雰囲気の気まずさに勝てないことに、棠硯は気づいた。
何か話さないと……
「……作文の題目」
「「ん?」」
「……作文、未来の私、どう書けば……」
「どう書けば『おにいちゃんのお嫁さん』って書いても先生に返却されないかわからない?」玖瑠実は棠硯の言葉を最後まで聞かずに口を挟んできて、棠硯を驚かした――
……その手があったのか。
――違った。驚かされたより、驚いた顔をした棠硯だった。
「う……なにその『その手があったのか』と言ってる顔……」和服少女は少しだけ南蓮の方向に引いていった。「れんちゃんなら……やっぱり医者になりたいわよね」
一回りしても、やっぱり南蓮が崇拝している医者のことに蒸し返す。
多重なレンズを持った眼鏡から垂らした鎖を捻りながら、「カカッ」とレンズを動かして、南蓮は赤い顔のままだったが、さっきのように玖瑠実を叩くのではなく、大切で本当の憧憬を言葉にして語った。
「もっと雪谷先生に近づけるように、私も立派な医者にならなきゃ……」
玖瑠実も戯れることをやめ、静かに数秒間沈黙して、
口を開けた。
「雪谷先生に近づきたいなら、何で看護婦をやらないのだ?」
顎を擦りながら、真剣そうに考えた玖瑠実だったが、言っている言葉は……
「ほら考えてみたら、他の医者より、看護婦が医者と一緒にいる時間のほうが多いじゃない?もしかして雪谷先生も診療所であんなことを……」
「せっ雪谷先生はそんな人じゃない! る、るみちゃんとはもう話さない!」
……あまり聞いてはいられないけど。
赤い頬を丸く膨らまして、それからしばらくの間、南蓮は玖瑠実と話すことはなかった。
×
最初は私、一体どうして医者になりたいと思ったのだろう。
「阿蓮仔、叫楓的去洗洗咧好去睏矣」
「好──」
本を視線からずらし、床に寝転んだ南蓮は木造の天井を見た。深く息を吸って、ようやく床にくるりと回して、ゆっくり腰を立てた。
「ん゛~ん……」兼ねて大きく腰を伸ばした。
気にせずに屋内を見渡した。弟の葉南楓は床に伏せて、短い鉛筆で絵を描いている。兄の葉南桐は机の前に座って、中学校入試の勉強に励んでいる。
奥野先生の補修に受けてきたばかりなのに、そんなに頑張って勉強するのって、そんなに難しいのかな……中学校って、
私も中学校に入りたいなら、そんなに勉強しないといけないのかな……
南蓮は自分の兄に凝視した。算数ドリルに向かって、兄は鉛筆を動かしたり、止めたり、回したり、真剣そうな顔をした。長く見つめると、「おにいちゃん」といつも幸せそうに呼んでいる友の声が、頭の中で思い浮かんできた。
自分の兄に……あり得ない。れんちゃんは特例の中の特例、私にはあり得ない話だよ……
机から目をそらし、南蓮はスカートをかばってしゃがみ、弟が何を描いているかを見てみた。
「你咧畫啥物啊?」
紙に交差する線はふわっとした毛玉にも見えるが、使われたことのないモップの頭にも見えた。その上に本らしきものが掛けられているようだ。どんな意味があるのか、南蓮はわからなかった。
なんなんだろ……
「倒咧塗跤蟯蟯趖的阿姊」
……
南蓮は眼鏡をはずし、適当に傍の床に置いといて、適当に紙を拾った。
「畫甲足成的呢~後擺欲做畫家是毋~」
「阿姊、彼張是白紙啦」
南蓮はぼやけた世界に慣れていた。眼鏡をかけるだけで鮮明な世界に入り込めるのに、彼女は時々ぼやけた世界に戻らなければならないのだ。例えばあんかけ麺を食べるとき、お風呂に入るときや、お風呂に入らせるときだ。
もちろん、布団に入るときもそうだ。
まるで風呂の湯気がまだ瞼に囲んでるように、暗闇の中の天井は朧げに月の光に覆われている。ぐっすり眠った両親の呼吸は眠気を呼んでいるが、南蓮は手を上に伸ばし、そんな朧げに触ってみた。
最初は……一体どうして医者になりたかったんだろう?
遠ざかる過去に疑いを生じ、未来にも迷いが芽生えた。
朧げな記憶の中、朧げな笑みはドヤ顔をした――それが南蓮が眠る前に、最後に思い出した画面だった。
一体……どうしてだったんだろう?
×
ほっぺたからおでこ、目元から鼻の端っこ、玖瑠実の顔を擦る両手はやめなく捏ね続け、腕につけた玉の腕輪も玖瑠実の頬骨に時々当ててしまっている。
「れ~ん~じゃ~ん~め~は~れ~わ~~?」捏ねられた玖瑠実はうまく発音できず、言葉を伸ばしている。
突然、南蓮の両目が彼女の目の前に拡大した。
「間違いない、るみちゃんだ~」
「触る前に声でわかるわよ!」玖瑠実は捏ね返す。こうやって、酔潭駅の前に二人の女の子は擦ったり捏ねたりし合っていた。
「ら~か~ら~れ~ん~じゃ~ん~の~め~は~ね~わ~?」
「ら~く~ひ~た~」
「ら~ん~で~だ~」
……捏ねるか話すか一つ選んでからしてもいいかな――棠硯は呆れた。
「……これからの学校……うっ?」声を出してしまうと、南蓮の手は棠硯に向かってきて、擦ってやがった。
「あ、これすずりちゃんね~?」
「……声でわかるよ」
「ここまでわかれば授業も大丈夫なはず。さあ行こう!」
ぼやけた視覚だけで、南蓮はいつも通りの笑顔を咲かせた。けど……
「「……全然大丈夫じゃないだろ……」」
2019.08.16著作
2019.08.20翻訳
皆さんこんばんわ、こっちはネツミです。
変な日本語ですみません。
作中にあるルビ付きの「洛語」は実際台湾語です。今後もいっぱい出ることもあるだろう。
今回の内容は……正直に言うといろいろ手を抜いてしまっている。バブーのお姉さん(アイス屋さん)のことを早く出番させたい一方に、主人公たちのストーリーはまったく考えてなかった((おい
書いてから「これ書けるんじゃね?」って趣旨を変えちゃって、「もう半分に行ってるんだよ!」ってなって……
タイトルは台湾の日本時代のことわざ「第一賣冰(先ずはアイス)、第二做醫生(次に医者)」という「この時代のアイス屋はめっちゃ儲かる」ということわざにしたのに……まあ、
とにかく、まだいっぱい書きたいシーンを後回しにしちゃったんだから、次回を早く書かなきゃいけなくなっちゃった。
それで、今回はここまでにします。
それじゃ、一旦シャーペン放します。
2019.08.20幻華 鼠