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エッセイ関係(短編)

ふみきり発射のすすめ ~書きたいときに書けばええんやで~

作者: ジルコ

 ふみきり発射、こんな言葉を聞いたことはあるでしょうか? おそらくないはず、ない……と思いたい。なぜならこれは私が勝手に作った造語だからです。


 ど-ん!!


 あっ、私のエッセイは基本こんな感じで進みますので生理的に受け付けないという方は自分の思いつく限りの最高にクサイ決め台詞を声高らかに叫びつつブラウザバックしていただけると新しい世界がきっと開けることでしょう。その世界なら既に開いているよと言う方はポーズまで決めていただければと思います。



 さあ、レッツ、ブラウザバック!




 と言うことで複数人の勇者を生み出してしまったかもしれないこのエッセイですが読んでいただきたい対象の方は現在作品を書いたことのない人、そして書きたいと思いつつ躊躇している人向けです。書いたことがないという人でも現在プロットなどを練っている最中で書くつもりだよー、という人は含まれませんのであしからず。


 内容的に一部の人からは批判を食らうだろうエッセイになっておりますが作者は豆腐メンタル(絹ごし)ですのでかけるのは批判の言葉ではなく醤油とか塩にしていただければ幸いです。個人的には刻んだネギにだし醤油のコンボが最強だと思っています。




 脱線しすぎました申し訳ありません。


 さて本題に戻って「ふみきり発射」と言う言葉についてです。

 まあ大方の方は副題からして予想がついていらっしゃるかもしれませんがいくつかの意味がこの言葉には込められています。(ちなみにこれは伏線と言うやつです。わかりきっていても、そんなの予想がついてんだよと言われようとも引っ張る所存です)




 そう「踏み切る」と「見切り」です!


 ………

 ……


 すみません。頑張って引っ張ろうとしたのですがちょっと紐が短すぎて……しかも豆腐だから滑るし。


 まあそんな滑り芸は華麗にスルーしていただいて私が言いたいのは


「YOU 書きたいと思ったら書いちゃいなYO!」


 と言うことです。

 えっ、副題と違う? 豆腐に記憶力を求められても……ねぇ?




 そんな些末なことは横に置いておいて小説を読んでいてこう思ったことはありませんか?


「これくらいなら俺でも書けそうだ」

「あっ、面白いアイディア思いついた」

「こんな登場人物が主人公なら楽しいんじゃね」


 読んだ小説に、そうでなくても何か他のことにインスピレーションを受けて浮かぶ天からの授かりもの。そう小説を書いてみようかなという気持ちです。

 生まれたばかりのそれはとてもキラキラしてまるで宝石のような輝きを放っています。しかしそれは時間の経過とともに輝きを失っていきます。本当に書けるのか、ちゃんと完結させられるのか、酷い感想を書かれるんじゃないかと言った不安がもやとなってまとわりついていくからです。


 確かに「小説家になろう」においてちゃんと完結される小説は3割もなく、大部分は俗に言うエタる(永遠に完結しない)小説になっており、それは一部の方から蛇蝎のごとく嫌われています。かくいう私も更新を楽しみにしていた小説がエタってしまい豆乳の涙を流した経験もあります。

 そんな経験が小説を書くというハードルを高くしている一因だと思うのです。


 でも考えてみてください。完結しなかった作品は、書くと「踏み切って」、「見切り発車」で書かれたその作品たちは完結と言う仕上げのカットこそされなかったものの原石ならではの荒々しさをもったまま現実に現れ、時にキラリとした光を放ち人を惹きつけたではありませんか!


 書かれなかった宝石たちはただ自分の頭の中で消えていくだけなんですよ。斜め座りが印象的な有名な女性アナウンサーもこう言っています。


 O・MO・TE・NA・SHI!


 あれっ、なんか違いますね。あっ、もったいない、MOTTAINAIです!


 誰ですか、こんなややこしい発言をしたのは! 国連に抗議しなくては。よし、英語をネイティブ並にマスターしたら抗議の電話をかけてやろうと思います。


 まあそんな妄言は放っておいてここで言いたいのは本当に「もったいない」ってことなんです。だってあなたが書く小説はきっと私には書けない小説なんです。似ているかもしれませんが絶対に同じではありません。

 あなたにしか書けない小説があるんです。それを読ませてくれませんか。ちょこっとで良いので。ほら、先っぽ、先っぽだけだから……


 えっと……下品な表現があったことを心より反省しております。わからない方はそのまま清く生きて頂ければ幸いです。汚れた大人になるんじゃないZO!


 それでは、ちょっと気持ちを切り替えて真面目モードになります。


 不安は拭いきれないと思います。完結できないかもしれません。そのことによって批判を受けて気分が悪くなるかもしれません。でもそれは可能性の一部でしかないんです。

 逆に言えばしっかりと完結できて、いっぱい面白かったという感想をもらい書いて良かったと思うかもしれないんです。

 あわよくば書籍化なんてことも……


 だから「ふみきり発射」してみませんか?


 勇気を持って一歩踏み出してみませんか。その先に待っている道がどんな道かはわかりません。高速道路のような走りやすい道もあれば、でこぼこの山道のように苦しい道もあるでしょう。

 でもきっと小説を書いてみたという経験は無駄にはなりません。まあ最悪、昔小説書いたことがあるんだよねという宴席での笑い話程度にはできるはずです。


 何事も始める時が最もパワーを使います。このエッセイの力なんて小さなものですが、少しでも書き始める助けになれればと思います。


 そして書いていくうちに読者のことを考え、自ら勉強し、より良い小説を書いてみたいという気持ちが湧いてきたらきっとあなたはもう大丈夫です。

 そうなったら次のステップ


不見切(ふみき)り発射」


 目指して一緒に頑張りましょう。(ドヤァ、伏線回収したでー)


 不見切り発射は私もまだまだ出来ないんですけどね。どうしても早く書いてみたいという欲望に負けてしまってプロット途中までで投稿してしまうんですよね。

 我慢が足りませんね。日々精進です。


 ではでは、あなたの小説に出会えることを祈念してお別れしたいと思います。

 レッツ、ふみきり発射!



 追伸



 スマホのメモを見たら見切り発射なら出来そうな作品が20を超えていました。

 浮かんだアイディアってすぐに消えてしまいますのでスマホ等にメモする習慣をつけると良いかもしれません。後で見て何を考えてこれを書いたのかと思うようなものも出てきますけれどそれもまた面白いですし。


次々と襲いかかるエタ小説撃滅隊の刺客に徐々に心を削られていく作者。感想欄の死闘を終え、一息吐こうとしたその時その目に映ったものとは!?


次回:湯豆腐始めました


お楽しみに。

あくまで予告です。実際の内容とは異なる場合があります。

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― 新着の感想 ―
[一言] こんにちは。文章が面白すぎて、声を出して笑いながら読ませていただきました。 私はいつも見切り発車してから畳むのに苦労して後悔する民なので、こちらのエッセイの想定読者とは違うということに途中で…
[一言] 書き出しは見切り発車でも、流石に毎日多くの読者様に読んで頂けると、完結迄頑張りたいという想いは増していきますね~(*'▽')
[良い点] 『完結しなければ小説じゃない』的な気持ちでおりましたが、これって私が狭量過ぎたかもしれませんね。 ネット小説サイトとはもっとお手軽でよくて、私のようなしゃちこばった考えは閉塞感しか生み出さ…
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