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第三話 侵入2

ユニーク5000突破!!

嬉しいです!!これからもよろしくお願いします。

サヴァリスは歩きながら全く明かりのない黒い物体にしか見えない岩山へと視線を巡らせた。

「本当に来てくれたんだね。」

誰ともなしに呟くサヴァリスの顔には笑みが浮かんでいた。

「どうやら僕はまだあの御方に必要とされているみたいだ。よかった。」

そのままサヴァリスは建物の中へと入って行った。







「・・・とりあえずはこんな感じだ。質問は?」

説明を終えた鶯劍が3人に視線を向ける。

全員が首を横に振るのを確認し、頷くと鶯劍は立ち上がった。

「これから5分後侵入を開始する。時計を合わせておけ。」

鶯劍の言葉を合図に4人はそれぞれの待機場所へと移動した。






エステル城内『悦の間』誰もいない広い部屋の中、窓の脇にあるイスに座る少女がいた。


開け放たれたまどから吹き込む風少女の金色に輝く髪をなびかせる。

そんな幻想的な雰囲気を醸し出す少女は、人形が座っているのかと思うほど微動だにしない。

その無機質な瞳は動くことなくただ満月を映し出していた。








エステル城1階広間


広間の中へ入ったサヴァリスは真ん中にあるソファにから腰を上げた男に声をかけられた。

「これはこれはサヴァリス殿。どうかいたしましたか?」

「いや、皇帝の命令でね。」

笑みを浮かべる黒い髪をオールバックにした男に微笑み返しながら、サヴァリスは城内に入った時と同じように答えた。

その答えに頷きながらさらに口の端を男は歪めた。

「ほう、そうですか・・・、だったら妙ですね。」

「なにがだい?」

内心焦りながらも表情には出さず、サヴァリスは応える。

「いえ、先ほど皇帝陛下から、『誰も城の中には入れるな』と言われておりましたので。」

「それは妙だな。」

「後もう1つ。」

「ん?」

「『ジャッジメント』、『7つ目の柱』夢幻のサヴァリスはその裏切り行為により除名されたとありましたのでね。」

「!?」

殺気を感じ、すぐさま後ろへと跳んだサヴァリスだったが、目の前ではじけた何かに壁際まで吹き飛ばされた。

「さすがは『ジャッジメント』。

このタイミングでよけられるとは思っていませんでしたよ。」

男の手に握られていたのは銃口が少し大きめの銀色のリボルバーだった。

「魔道銃か。」

「ええ、少し改造(チューニング)をしてはいますがね。」

「そんな物で僕を倒せるとでも?」

「いえ、これは挨拶代わり、本命は、」

男は懐から新たな魔道銃を取り出した。

「これですよ。」

その銃身には赤い石が埋め込まれていた。

「それはっ!?」

サヴァリスが上げた驚愕の声は爆発音によってかき消された。








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