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生徒会の新役員

続きです。


文の書き方の練習中です、見にくい所があると思いますが多めに見てください。



[生徒会の新役員]


俺は一週間ぶりに、生徒会室に来ている。


「、、よう」


「あら、来たのね。流石ゾンビと言ったところかしら」


「お久しぶりです!教官!」


神屋の毒舌に清川のアホみたいな顔。


本当に久しぶりだ。


相変わらずの神屋と清川を見て、ちょっと安心した俺がいる。


俺は自分の席に着く。


俺はあの後、救急車に運ばれ病院に搬送された。


腕に刺さったハサミを取る為に、手術を受けた。


幸い、そこまで深く刺さっておらず、大事にはいたら無かった。


そして俺は一週間、念の為入院する事になった。


入院生活は意外と楽しかった。


腕痛いしゲーム無いし本も無い。


やることが本当に無かった。


が、まぁ、色々あって退屈はしなかった。


そして、退院して今に至る。


俺の事はこの辺にして、中洲の事について話そう。


中洲はあの後、俺と一緒に病院に行った。


殴られた時の傷と、口の中の切り傷の手当をして中洲はその日の内に帰ったらしい。


当然、学校では騒ぎになったらしい。


が、神屋と吉塚先生が解決をしてくれていたようだ。


中洲と喧嘩をしていた女子生徒数人と、俺にハサミを刺した女子は俺の残した映像が証拠となり、退学という形になった。


そして中洲本人はと言うと、、


ガラガラ


「遅れてごめん!」


中洲がドアを勢いよく開ける。


「中洲?何でここにいるんだ?」


俺は中洲の方を向きながら言う。


「あ!今日から復帰したんだったね。久しぶり、、でも無いか」


中洲は入院中、俺の見舞いに来てくれた。


「ああ、で、なんでお前ここいんの?」


俺は再び中洲に聞く。


「中洲さんが生徒会に入ったからよ」


神屋が答える。


「え?そうなのか」


「うん!そうだよ!」


中洲は俺の前の席に着いた。


「お前、バスケ部の方はどうしたんだ?」


「ん?やめて来たよ」


中洲はなんでもないように言う。


(辞めたって、、)


「そんな簡単に辞められるのか?一応部長なんだろ?」


「元々入るつもりなんて無かったからバスケ部なんてどうでも良いし。それと、退学した人達がバスケ部の人だったから、部員少なくてもうすぐ無くなるんだって」


(お前、バスケ部の人達から怒り買いすぎだろ、、)


「でも、何で生徒会に入ったんだ?」


ガラガラ


突然ドアが開く。


「それは、私が入部を勧めたからだ」


「吉塚先生、ノックをして下さい」


神屋が先生を睨みつけながら言う。


「おおっと、すまない忘れていた」


(ぜってぇわざとだろ、この人)


「赤坂、調子はどうだね?」


「えっと、多分大丈夫です」


俺はまだ腕に包帯を巻いている。


「無理はしないようにな、今後あんな無茶な事をするなよ?」


「はい、すいません気をつけます」


俺も自分で無茶したなと思ってるよ。


「で、何で中洲に生徒会を勧めたんですか?」


俺は先生に聞いた。


「私は中洲が生徒会に入る事によって、中洲自身が求めているものが手に入ると思ったのだ」


(中洲の求めているもの、か、、)


俺は中洲の方を見る。


「これからよろしくね、赤坂君!」


「ああ、よろしく頼む」


(なんか面倒なことが起きそうだなぁ)


とか考えていると、先生が俺に耳打ちをして来た。


『私の依頼の件も、引き続きお願いな赤坂』


先生ちょっと顔近過ぎますって!!


先生顔だけは良いんだよなぁ、、。


これで性格が良ければ絶対好きになってる。


とか考えていると先生から『おい、聴いているのか?』と言われたので現実に戻る。


『あ、はい、分かってますよ』


そう言えば先生から依頼受けてんだった。


完全に忘れてた。


『もしかして、忘れてたんじゃないだろうなぁ?』


先生の息が耳にかかる。


『い、いや、ちゃんと覚えてますよ?』


先生!思春期の男の子にこの状況は刺激が強いです!


『本当か?』


『は、はい』


先生!離れて!早く、俺が野獣になる前に!!


「うーん、まぁ良いだろう。よろしく頼んだぞ?」


先生は不満そうに顔を上げる。


「はい、、」


助かった!


よく耐えた俺!偉いぞ俺のオレ!


心の中で自分を褒め称えていると、じゃあと言って先生はドアの方に行く。


「私は失礼するよ。この後大事な用事があるからな、では!」


ガラガラ


ピシャ


吉塚先生は颯爽と出て行った。


「何しに来たんだよ、、」


ピラッ


何かの紙が吉塚先生のポケットから落ちた。


「何か落ちて、、、」


俺は紙を拾い上げる。


〈ドキドキ!お見合い合戦!!〉


「、、、、、」


俺は紙をぐちゃぐちゃに丸め、ゴミ箱にシュート!!した。


(婚活してんのかよ、、、)


俺は先生の婚活が成功する事を祈りながら、本を読む事にした。


× × ×


本を読み終えた俺は、自販機に飲み物を買いに来ている。


ピッ


ガコン


「、、、うめぇ」


やっぱこのカフェオレじゃないとダメだな、甘みが違う。


もうコレでしか満足できない身体になっちゃった♪テヘッ♪


そんな事を考えていたら、いつの間にか飲み干してしまっていた。


「はぁー、、戻るか、」


俺はここ数週間の出来事のせいで、心身ともに疲れていた。


一週間何もしてないんだけどね?


何もしなくても体は疲れるんだよ?


分かる?


分かるよね!


ね!!


俺は暇潰しに、あの日刺された場所によって行くことにした。


まぁ、行ったところで何かあるわけじゃないんですけど、、


俺ここで刺されたんだなぁー、と、あの日の事を思い出しながら通る。


特に何も無く、生徒会室まで帰って来た。


ガラガラ


「お帰りなさい、赤坂君」


「おかえりです、教官!」


「、、、、、、」


部屋に入ると、挨拶をされた。神屋を除く二人に。


「お、おう。ただいま」


俺は若干挙動不審になりながら椅子に座る。


お帰りなんて家族以外から初めて言われた。


いや、最近は母親ぐらいしか言ってくれない。


なんか、すげぇ良いわコレ、、


なんならもう一度出て入り直すまである。


新婚さんってこういう気分なのかなぁ〜、、


「キョド坂君、今変な事を考えてなかったかしら?」


神屋がゴミを見るような目で行って来た。


はっ!いかん、つい妄想の世界に入ってしまった!!


「うぇ?ションな事考えてなひですよ?」


めっちゃ噛んでしまった。


「何を言っているのか分からないんだけれど。貴方もしかして宇宙人?」


可愛く首を傾げていうんじゃねぇよ!ドキってしてまた噛んじゃうだろうが!!


「誰が宇宙人だ。ちょっと噛んだだけだ」


俺は極めて冷静かつクールに答える


冷静とクールって一緒だっけ?まぁ良いや。


「そう、、」


神屋はそう言うと読書に戻った。


なんだよ、俺に悪口言っただけじゃねぇか!


絶対いつかこの女に仕返しをしてやる。


俺は心に深く誓い、ネット小説を読むことにした。


× × ×


キーンコーンカーン


下校を知らせるチャイムが学校に鳴り響く。


「今日はここまでね」


神屋が本を閉じ帰りの支度を始める。


やっと終わった!明日は土曜日、一日中家でゴロゴロするぞー!!


昨日まで休んでたのにまた休みだ。ラッキー!


俺は支度を済ませ生徒会室を出た。


俺に続く形で神屋、中洲、清川と順に出る。


「じゃあな」


俺は挨拶をする。


「うん、じゃあね赤坂君。来週からまた宜しくねー!」


「さよならです、教官!」


俺は駐輪場に向かった。


ん?神屋はって?


アイツは俺が挨拶する時には既にいなかったよ。


なんなの?気付いたら消えてるとか、忍者かなんかなの?


俺は、神屋忍者説を考えながら帰路についた。


多分この時から俺達の関係は変わり始めていたのかもしれない。


けど、俺は気付かずに日常を過ごす。


この、平穏だった日常を、、、


[生徒会の新役員]終

小道の入院中の話と中洲の話は、また別で出す予定です。


尚、次話とスピンオフの投稿は未定です。


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