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プロローグ
プロローグ追加しました。
俺はあの時、どうすれば良かったのだろう、、
薄暗い部屋の中、ベッドの中にうずくまり、今日も独りぼっちで考える。
考えても考えても、最適解は出ない。
もう何もわからない、考えたくない、、苦しい。
、、もういっそのこと、、誰か、“僕”を殺してくれ、、
そう、何度願っただろうか。
死ぬのは怖い。
自殺はもっと怖い。
だけど。
このまま恐怖と疑問に絡め取られたまま、地獄の様な自問自答の世界に閉じこもっているのはもっと怖い。
だから、誰か俺を、、
『出て来い!!赤坂ぁぁぁああ!!』
刹那。
ドアが鈍い音を立てながら開き、暗い室内に光が入り込んだ。
「迎えに来てやったぞ、"赤坂小道"」
その人は、背に光を背負い、真っ直ぐな眼で手を伸ばしてくる。
その姿はまるで、物語の自分自身の理想みたいで、とてもカッコよく見えた。
まだ、、諦め切れていないのか、、
“俺”は静かに、その手を取った。
こうして、赤坂小道の残念な物語は、輝かしいスタートを切った。
よろしくお願いします。