初恋は、あなた。
私の初恋は、先生……あなたでした。
中学生だった私は、先生の優しさと誠実さに知らない内に惹かれていました。
そのことを先生は気づいていたでしょうか?
「相田先生。私、先生のことが好きです。」
勇気を出して伝えた言葉。
「君はまだ子どもだ。その気持ちには応えられない。ただ、これから君は素敵な女性になって、きっと素敵な相手に出会うことだろう。」
淡々と告げられる先生の言葉。
私の初恋は、あっけなく終わりを告げました。
それからどれくらいの月日が流れたでしょうか。
もう運命だと思うしかない人物に出会うことが出来たのです。
和宏さん、あなたと出会えたことは奇跡……いや運命と言うしかありません。
出会った時の優しい笑顔を、私は忘れることはないでしょう。
何故かって?
それは、この左手の薬指に光る指輪が証明してくれることでしょう。
「相田先生!」
「何だよ急に。君の先生を卒業したのは、もう随分前のことだぞ。」
「ごめんなさい、和宏さん。急に昔のことを思い出しちゃってね。」
私の初恋は、先生……あなたでした。
でもね、最後の恋も……きっとあなただと思うの。