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あちらの科学  作者: にょろ
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妄想日記

ここではない、どこかの世界の少女話。

 オレの名前は……うーん、そうだな。本名を名乗るのは控えておきたいところなので、にょろ、とでも名乗っておこう。

 ここから書くのはただの妄想日記だ。題材は異世界。

 異世界と言えば、定番なのが魔法のある世界だ。

 魔法。無から有に創造するもの。

 きっとその世界に科学はない。オレ達のように祈祷して、世にあるものの力を借りて、発言させるもの。

 オレ達が学校で主教科として科学を学ぶで神へ信仰をささげるように、きっと異世界では魔法を学ぶのだ。

 異世界の学校では何を習うのだろう? たとえば、火の発現の仕方だろうか?

 オレ達は神へ力をお貸しになるよう望み、この世の火の基をお借りして火を発現させるのだ。信仰心が強ければ強いほど大きな火が出せるのか、というわけではない。まあそれは後の話で。

 異世界はどうだろう? 彼らは無から火を発現させるのはないだろうか? まあ結局は自分の妄想でしかないのだろうけど。

 きっと国には王がいるのだ。そして市井が憧れる王子様もいるのだろう。

 もちろんこの日出国にも王に連なるものはいる。だが今や政治には携わることなく、ただ外交だけのために存在しているようなもんだ。

 そう、政治。

 この国は腐敗している。報道陣は自らの利益のために偏見と差別を含む報道をし続け、その結果多くの不幸者をこの国に生み出す。温かい、国だったのに。報道陣の手綱を握っているのは基本的に外国人だ。この国は易々と外国人を受け入れる。帰化させる。この日出国の温かさを利用して。とある国なんか、この国特有の科学を盗み出し、自分が起源だと言い張る。ふざけるな。

 政治もしかり。外国人から金をもらって気を良くしたバカ役人たちが、そのものを優遇し、この国は……。

 この国には国を変えようとするような、昔の人はいない。

 頭のいい人は知っている。一生懸命貯めた金が一番いいのだと。報道や政治を批判して闇討ちを喰らうより、そこらへんで生きていた方が。

 教育も段々と外人の手が侵攻していき、たまに嘘ばかりを吹きこまされ洗脳され、この国に生まれたものでありながらこの国を壊そうとするのだ。

 おっと、妄想小説なのに力強く語ってしまった。

 異世界はどうなのだろう。国によっては汚職もありそうだ。しかし、魔法を使う国だし、他国民をそこまで易々と受け入れはしないだろう。

 きっと自分たちの魔法を大事にしているのだ。

 あ、ちょっと待って。

 オレ達にとって、無から有にするものは魔法である。あるものを借りて発現させるのが科学である。

 だったら?

 魔法が身近である彼らはどうなのだろう?

 もしかすると、彼らにとってオレ達が日常生活に使うこれが魔法で、この世界にはない、オレ達が言うところの魔法が、彼らにとっての科学ではないのだろうか?

 きっとそうだ。そうなのだ。

 我の頭ながら新しい見解を示したものだ。

 さて、このくらいで今日の妄想はやめよう。宿題やらなきゃな。


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