worldGLITCH
もし。
昨日と同じ朝が続いていたら。
もし。
自分だけが違和感に気づいてしまったら。
これは。
世界の歪みを観測する物語。
そして。
普通の高校生だったカイトが、少しずつ真実へ近づく話。
この先の物語は、ここから始まります。
目覚ましが鳴る。
6時30分。
カイトは目を開けた。
いつも通り。
天井。
カーテン。
机。
スマホ。
全部同じ。
学校へ向かう。
いつもの道。
いつもの信号。
いつもの朝。
ジン。
「おはよー!」
イロン。
「数学提出した?」
普通。
全部。
普通。
四時間目。
理科。
担当教師。
ミラ。
黒板に文字を書く。
観測
チョークが止まる。
ミラが振り向く。
一瞬だけ。
カイトを見る。
……気のせい。
そう思った。
放課後。
帰り道。
交差点。
赤信号。
車の音。
人混み。
その時。
見えた。
黒い影。
人ではない。
でも。
人の形。
赤い目。
カイト:
「……誰だ」
影が笑った。
「またか」
次の瞬間。
視界が白くなる。
目覚まし。
6時30分。
カイト:
「……は?」
起き上がる。
同じ天井。
同じ時間。
同じ朝。
学校。
教室。
ジン。
「おはよー!」
イロン。
「数学提出した?」
同じ。
全部。
同じ。
理科。
ミラ。
黒板。
ミラが止まる。
振り向く。
今度は。
はっきり。
目が合う。
ミラ:
「……嘘」
カイト:
「え?」
ミラ:
「あなた」
沈黙。
「今、何回目?」
教室の窓。
一瞬だけ。
紫色に歪む。
worldGLITCH
観測を開始します。
読んでくれてありがとうございます。
この0話は、worldGLITCHの入口です。
まだ。
転生の意味も。
観測者の意味も。
ナイトアサシンの目的も分かりません。
でも。
違和感は始まっています。
次は、カイトが本当の異常へ足を踏み入れます。
続きはこちら。
第1話
https://ncode.syosetu.com/n2508mg/
第2話
https://ncode.syosetu.com/n3272mg/
観測を開始します。




