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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。

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「咎人は今日も笑う」

作者: 二階堂曉
掲載日:2026/02/19

「お前は何が出来るんだ?」「お前は産まなければ良かった。」「お前に生きる価値なんてねえよ笑」「死んでくれよ頼むから」頭の中で今まで投げ掛けられた言葉が反芻(はんすう)する。


僕が出来が悪いから父さんはそう言うの?僕が母さんに似てないから悲しい事を言うの?どうして雄一君は僕をイジメるの?どうして先生は助けてくれなかったの?


どうして?、、、どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして何だよ!!


暗い6畳程の部屋の中央で椅子の上で蹲り(うずくま)ながら男が呟いている。爪をカチカチ噛みながらボサボサの頭を揺らしブツブツと一人呟いている。


「僕は汚い、僕は必要無い、僕は役立たず、僕は生きてはいけない、僕は何者にもなれない、僕は、、」男が呟いていると目の前の壁に設置されたモニターの電源が着く。


「おはよう、今日も元気そうだね」モニターには何かのロゴが映されておりそこから女性の音声が流れていた。


「仕事の時間だよ料理長(シェフ)、今日のターゲットはこれだ」女性が言うとモニターにホスト風の若い男が映し出される。


「名前は飯塚光輝(いいづかこうき)27歳職業はミュージシャンでロックバンド「アインズ・バースト」のベースを担当している、家族構成は父親は飯塚義徳(いいづかよしのり)52歳、職業は出版会社に勤めている。母親は飯塚鷹穂(いいづかたかほ)48歳、現在は専業主婦。

双子の妹が居て名前は飯塚莉奈(いいづかりな)飯塚莉穂(いいづかりほ)今年16歳で高校1年生、学校では評判も良く皆に好かれている。」


そこまで話すと次にある写真が貼られる。そこには手足を縛られ制服を引き剥がされた少女の姿があった。顔は殴られたのか青タンだらけになっていて、引き剥がされ露わになった白い肌には白濁とした白い液が掛かっていた。他にも扇状的なポーズを取らされた少女の写真や太った中年男性に挿入され泣き叫ぶ顔の写真、中には薬を打たれる様子の写真等、目を背けたくなる写真が無数に映し出された。


「これは全部飯塚光輝の犠牲者達の写真だよ、この男は未成年の少女達を騙し変態共に売り飛ばす屑だ、依頼人はこの男を含めた家族全員を苦しめて殺して欲しいらしい」その言葉を聞き料理長と呼ばれた男が顔をあげる。


「やる気が出たみたいだね、後依頼とは別に私からのお願いがあってね、コイツラのスナッフフィルムを作ってくれたらボーナスを出すよ」


「やり方は僕に任せてもらっても良いかい?」男が初めて口を開くのを聞き彼女が嬉々として答える。


「勿論、やり方は君に任せるよそれじゃあお願いするね」モニターの電源が切れ部屋には再び静寂が訪れる。


「仕事の時間だ、準備しないと」男は椅子を降りると左側の壁に向かう、そして壁の前に立つとコン、コン、コン、と複数回叩く。すると壁が上に上がり煌びやかな部屋が現れる。男は中に入ると身支度を整える。ボサボサの髪をワックスで整え、口元に生え揃っていた髭をそる。そしてクローゼットを開けると紺色のスーツを選び着用して部屋をでようとする。


ふと、部屋の入り口にあった鏡を見る。


「そうだった、僕とした事が忘れていたよ」男は再び戻るとクローゼットの横に置かれたアンティークの鏡面台に向かう。鏡を開けると一面に舞踏用のマスクが掛けられていた。


「今日はこれで行こうか」男はマスクを取ると被り鏡で確認する。白い顔にカラフルなメイク、目元には☆と雫のマークが描かれていた。男は満足気に鼻歌を歌いながら部屋の出口へと向かう。


「咎人NO.2「料理長」出獄!」アナウンスがスピーカーから流れると鉄扉が開く。外に出ると両脇に料理長が居た部屋と同じ鉄扉がズラッと並んでいた。扉の上には咎人と書かれておりその横には番号が振られていた。


「それじゃあ行ってくるよ」料理長はヒラヒラと手を振ると長い廊下を歩いて行った。


「皆!今日のライブも来てくれてありがとうな!」


長髪の男がマイクの前で叫ぶ、それに反応し眼前のファンの群れが一気に盛り上がる。メンバーがそれぞれ挨拶を終えると舞台を後にする。


「今日のライブも盛り上がったな!」


「ああ!メジャーデビューももう直ぐだな!」バンドマンの男達が楽しそうに騒ぐ。


「今日は何時もの所で打ち上げしようぜ!光輝も来るよな?」ボーカルの男に声を掛けられ、金髪のバンドマン光輝が顔を上げる。「悪い今日綾香(あやか)と会うんだまた今度な」


「そうか、綾香ちゃんによろしくな」光輝は手を振りながら楽屋を後にする。


高校から数えて10年今の仲間達と結成したバンドも軌道に乗りメジャーデビュー目前、その時から付き合っている彼女の綾香とも結婚間近、俺の人生は怖いくらい順調に進んでいるな。光輝がスマホを見ると写真が送られていた。見ると両親と妹達がクリスマスケーキと共にお祝いしている様子を送って来ていた。


裕福な家に優しい両親と可愛い妹達、俺は本当に恵まれているな。光輝が優しく微笑みながら歩くと丁度綾香からもメッセージが来ていた。


「メリークリスマス光輝、今日は光輝に大事な話があるの直ぐに来てね♡」そのメッセージを見た後もう一つのメッセージを見る。


「お疲れ様ですオーナー、花蓮(かれん)由利(ゆり)が妊娠しましたどうしますか?」光輝は舌打ちすると直ぐに返信する。「直ぐに堕ろせ!それと孕ませた客にはそれをネタにして500万ずつ請求しろ!」光輝が返信した後直ぐに「分かりました」と返ってくる。


そろそろこの商売も潮時かな、最初は遊び相手の女を斡旋していた。それが思ったよりも好評で今ではかなりの金を生み出すビジネスになっていた。だが今は表の方が上手くいっている、次の奴に引き継いで俺は足を洗おう。光輝がそう考えながら歩いていると真っ直ぐ向かってくる奴が居た。周りには他に人は居らずその場に居るのは光輝と目の前から来る奴だけだった。


警察か?嫌、考え過ぎだな光輝はそう言い聞かせ歩いて行く。「君、飯塚光輝?」突然自分の名前を呼ばれすぐに振り向くと。「やっぱりそうか、来てもらうよ?」振り返った瞬間スタンガンを押し付けられ光輝の意識がなくなった。


突然衝撃を感じ目が覚める、「ゲホ、ゲホ!何だよ!何なんだよ!?」冷たい水を掛けられ光輝が目覚める。見ると薄暗い廃墟の様な場所に一人椅子に縛られ放置されており、真正面にはカメラと照明、それとモニターが置かれていた。


「おはよう、飯塚光輝君だね?」声の主はゆっくりと後ろから現れた。見るとそこには光輝にスタンガンを当てた人物が立っていた。顔はピエロの様な仮面で隠れており、紺色のスーツを着た男だった。


「てめぇ誰だよ!俺にこんな事してただで済むと思ってんのか!?」光輝が騒ぐのを見て男が軽くお辞儀する。


「これは失礼しました、私は料理長(シェフ)と申します、以後お見知りおきを」


「ふざけんなよ!今直ぐに俺を解放しやがれ!さもねえと、、」光輝が言い終わる前に料理長が光輝の顎を蹴り抜く。盛大に血と歯が飛び散り光輝が大人しくなる。


「お静かにしていただけてありがとうございます。」


光輝は血を流したまま項垂れる。


「自己紹介も終わりましたし私の目的をお伝えします、率直に言いますと貴方には死んでもらいます。」


男の話を聞き光輝が激しく暴れ出す。「お静かにと申し上げた筈ですが?」料理長の冷たい言葉を聞き静かになる。


「貴方にも心当たりがある筈ですが?」光輝は今まで食い物にしてきた少女達を思い出し青ざめる。


「俺が、俺が悪かった、許してくれ!」光輝が必死に懇願する中料理長ながにこやかに話す。


「貴方はそうやって助けを請う少女達を助けたのですか?」光輝はその返答を受け絶望する。


「ご理解頂けて光栄です、それではまず貴方に見て頂きたい映像があります、それを全て見た後で貴方の処刑を行いますね」光輝は自らの運命を察し黙り込む。


「それではご覧ください」目の前のモニターの電源が付き画面に一人の少女が映る。少女は暖色系の照明に照らされた部屋の中央に置かれたキングサイズのベットの上に座っていた。モニターの画質が荒く顔が余り見えない、光輝には少女が誰か分からないでいた。


「ここ何処なの?」少女の声を聞き光輝がバッと顔を上げる、「莉奈?莉奈なのか?」モニターに向かって叫ぶと少女も反応する。「お兄ちゃん?お兄ちゃんなの?何処?何処にいるの!?」莉奈が必死に探し回る。


「頼む妹だけは許してくれ!俺には何をしてもいい!だから家族には手を出さないでくれ!」


光輝の訴えを他所にモニターの映像を観るように促す料理長、見ると莉奈の居る部屋のドアが開かれる。


「見てくださいよ!花蓮ちゃんと由利ちゃんの代わりで来た子、とっても可愛いですよ!?」そう言って顔を黒いラバーマスクで覆った3人の男達が入って来た。全員体型がだらしなく太っており異様な雰囲気をだしていた。


「嫌、来ないで、やめて!やめてよ!」嫌がる莉奈を男達は押さえつけ服を破く。そして露わになった素肌を舐め回す。その光景を見ていた光輝が絶句する。


「お気づきになられましたか?この方達は皆貴方のお客様ですよ?」


「やめろ、やめてくれよ!」光輝の言葉も届かず、莉奈が男達によって乱暴される。


「ある程度味見も済みましたし恒例の孕ませゲームをしましょうか!」男の一人が嬉々として言う。


「前回は私が花蓮ちゃんを妊娠させましたからね、あの後賠償金として500万取られましたよ笑」男達が笑いながら乱暴されグッタリした莉奈を見る。


「莉奈!莉奈!頼むそれだけは止めてくれ!お願いします!」光輝が泣き叫ぶ姿を料理長はカメラでしっかりと映す。


「今回は私の勝ちですね!それでは行きますよ!」男が手を叩くと巨漢の黒人男性が現れる。


「ヨビマシタカ?ダンナ様」


「ぺぺ、今日は私からのご褒美だこの子を好きにして良いぞ!」そう言われぺぺが服を脱ぐ。


「これはたまげたな」


「いやぁ~やっぱり敵いませんな!」


ぺぺのペニスは馬のように長く、太巻の様な太さをしていた。そしてぺぺは莉奈に覆いかぶさる。


「嫌、嫌ぁ!止めて!止めてよ!お兄ちゃん助けて!お願い!助けて!」莉奈が意識を取り戻し泣き叫ぶ。


「ジャパンのオンナの子はウルサイですね、でもダイジョウブ私のムスコをブチ込めば直ぐに虜になりまーす!」ぺぺは暴れる莉奈を気にせず莉奈のアソコに突っ込む。


「あ、お!お!あ、あ、」莉奈の身体が激しく痙攣する、接合部からは血が噴き出し莉奈は白目を剥き気絶する。


「初物でしたか!良かったなぺぺ!その子の初めての相手は君だ!」ぺぺは興奮し人形の様になった莉奈を激しく犯す。そして莉奈の中に自分の精を放ち続ける。


「この娘もこれが初めてならもう普通のサイズじゃ満足できんでしょうな!」


「可愛いそうにとんでもない淫乱になりますね」


「ぺぺなら確実に孕ませるのでこのゲーム私の勝ちですね」男達が獣の様に腰を振り続けるぺぺを見ながら大笑いする。


「莉奈、莉奈ぁ、、ごめん、ごめんなさい、、、」


光輝が顔を歪めながら泣き叫ぶ。


「続きはまだあるので御覧になって下さい」料理長が視聴を促す。


「嫌だ、もう見たくない殺せ、殺せよ!」光輝が必死に目を閉じながら叫ぶ。


「それはまだ出来ません目を開けて見ていただけますか?」料理長が言っても光輝は目を空けない。


「仕方ないですね」料理長はポケットから開瞼器(かいがんき)を改造した道具を光輝の閉じた(まぶた)に押し付ける。そしてパチン!と音がした後光輝の瞼が切取られた。「ギャァァァ!」もう片方の目も同じ様にされ光輝が瞼の無い目から血の涙を流す。


「それでは次を見ましょうか」映像が切り替わり次はアパートの一室に変わる。そこで4人の入れ墨の入った男達に暴行される少女が映し出される。


「おい、しっかり舐めろよ!歯が無えからしゃぶりやすいだろう?」


「ごめんなひゃい、ゆるひてくだひゃい。」少女の声を聞き光輝が更に絶望する。そこに映し出されていたのは変わり果てた莉穂だった。ツインテールにしていた髪は引き千切られ所々斑模様になり、可愛いらしかった顔は殴られ続け腐ったジャガイモの様にボコボコになっており見る陰が無くなっていた。


「全然イケねえんだよ!この下手くそが!」激昂した男が莉穂の顔を殴りつける。そして徹底的に蹴り続け虫の息になった莉穂の髪を掴む。


「痛い!痛い!止めて!止めて下さい!」莉穂が泣き叫ぶ。「お前は何が出来るんだよ?マ◯コもケツ穴もガバガバで使いもんになりゃしねえし、口での奉仕も下手糞で使いもんになりゃしねえ」男に怒鳴られ莉穂が頭を床に押し付け叫ぶ。


「使えない豚でしゅいまひぇん!股もお尻もユルユルの売女でしゅいまひぇん!でもみしゅてないで!」


その様子を見ていた男達が一斉に笑いだす。


「こいつマジで一言一句教えた通り言ったぜ!?」


「本当にお前は馬鹿で汚え売女だな!」


男達の罵りを受け莉穂はその場で失禁する。


「こいつ嬉ションしてるぜ汚え!」


「おい、豚ちゃんと自分で飲み干せよ!」


男達に言われ莉穂は恍惚の顔で顔を床に近づけ犬の様に舐めだす。


その様子を見ていた光輝が嘔吐する。何時も兄を慕ってくれていた二人の変わり果てた姿を見て何度も嘔吐する。


「よーし床も片付いたし今日はお前にご褒美をやるよ」


床の広がった自らの尿を舐め取った莉穂に近付き男がいう。そして莉穂を蹴り倒し残りの男達に合図する。男達は莉穂を押さえつけ腕を伸ばさせ脇を露わにさせる。


「最近俺のダチが脇コキにハマってるって言っててよ、俺も少し気になってたんだよ、だけどよ俺は一味違う違うぜ?」男はポケットナイフを取り出すと莉穂の脇に突きたてる。


余りの激痛に莉穂が金切り声を上げる、それでも手を留めず横一線に切り付ける。そして血が溢れ出す切り口を開きその中に自分のブツを突っ込む。


「オホ!これは凄えぜ!締まりが段違いだ!直ぐにでもイッチまうぜ!」男が腰を動かす度に莉穂が激痛で暴れ出す。


「心臓の振動が直に来て効くぜ!オラ!出すから受け止めろよ!」そう言って男が莉穂の脇に発射する。ブツを抜いた後傷口から血と精液が混ざった練乳の様な液体が流れていた。そして代わる代わる男達が犯し続ける。


その姿を見て光輝は嗚咽を上げながら泣き叫ぶ。


「ご視聴ありがとう御座いました、そろそろ食事にしましょうか、死ぬ前に腹拵えをして下さい。」


料理長がそう言って料理を持ってくる。


「あんな物見せられて食えるわけないだろう!」


「そうは言っても私が丹精込めて作ったので食べて頂きたいのですが」


料理長が蓋を開けるとジュワーと言う音と共にハンバーグが現れた。それを見て光輝の腹の音が鳴る。


「身体は正直ですね如何なさいますか?」


料理長に言われ光輝が渋々頷く。


料理長はハンバーグをきり分けるとフォークに刺し光輝の口に運ぶ。光輝は少し戸惑いながらもその肉を頬張る。


「美味い、美味いよ、、、」口の中に肉汁が広がり今まで食べた肉の中で一番の美味さだった。


次々に切り分け食べさせてくれる。光輝は最後の晩餐を味わっていると。ガリっと、硬い物が入っていた。吐き出すと銀色の破片だった。


「お食事も済みましたし最後の映像を見て下さい。」


すると再びモニターに映像が映る、場所は古びた工場だった。「止めてくれ!私達が何をしたと言うんだ!」


「莉奈と莉穂は無事なの!?光輝は?子供達を返して!」宙吊りになった初老の男女が映し出された。


「親父?お袋?」光輝が再び絶句する。


「残念ですが貴方達は今日ここで死にます、心配いりませんよ直ぐに皆様再開出来ますので」


聞き覚えのある声の後に大きな機械音が鳴る。


その音と共に宙吊りになった二人が下がる。


「何だこれは!止せ!やめろ!」


二人の下には工業用の粉砕機があった。そして二人はつま先からバキ、バキと音を立てながら消えて行った。


そして最後に二人の肉塊を映し出し映像は終わった。


光輝は父親の掛けていた眼鏡のフレームが気になった。それは光輝が昔プレゼントした銀縁の眼鏡だった。そしてさっき自身が吐いた金属片を見る。


「気付いてしまいましたか、ご両親の御味はいかがでしたか?」光輝は突然笑い声を上げる。


「おや、おや狂ってしまいましたかこれは潮時ですね」


料理長はナイフを取り出すとつぶやく。


「それでは調理を始めますか」そしてその日を最後に飯塚家の人々は姿を消した。


ピンポーンとドアのインターホンが鳴る。


「はい?」女性が扉を開けると若い青年が立っていた。


「すいません、隣の佐々木と言う者ですが夕飯を作り過ぎたので良かったらと思いまして」青年の手には鍋が握られていた。


「良いんですか?それじゃあせっかくですし頂きますね」彼女が鍋を受け取ると青年が「それでは」と言って去っていく。


「光輝今日来れないのかな?」女性は光輝にメッセージを送るが返って来ない。


「早くパパに会いたいよね?」腹を優しく撫でながら話す。


「そうだ、さっきのお兄さんにもらった料理でも食べようかな」鍋の蓋を開けるとビーフシチューが入っていた。


「美味しそう、先に食べちゃお」彼女は更によそうとリビングに持って行く。


「頂きます」大きな肉の塊を口に運ぶ。


「美味しい!あの人料理上手ね」彼女は喜んでビーフシチューを平らげる。


「それにしても光輝から返事ないな、明日また電話してみようかな」彼女はカーテンを閉めると電気を消す。


それを外から見ていた青年が呟く。


「これで再会出来ましたね」


長い廊下を渡り鉄扉の前に立つ、すると扉が開きその中に入っていく。「咎人NO.2料理長収容完了!」


料理長が入るとモニターが着く。


「ご苦労さま、報酬は何がいいかな?」女性の音声が聴こえ料理長が答える。「コーヒー1杯と、恋愛映画」


そう言うと鉄扉の受け取り口から出来たてのコーヒーが送られる。


「ごゆっくり」女性の音声が流れ終わった後料理長が所望した映画が流れる。


「今回も上手くいった、僕は生きてて良いんだね」


料理長は少年の様な無邪気な笑顔でコーヒーを飲みながら映画を楽しんでいた。


「これがこの作品の内容だよ?借りるかい?」スーツ姿の女性がカウンター越しに赤毛の女性に問う。


「新作が出たと聞いて来たけど、それスナッフフィルムでしょ?私はポルノ、それも可愛い女の子達がくんずほぐれつ愛しあうのが見たかったんだけど?」


赤毛の女性が怒りを滲ませながら言った。


「それなを早く言ってよマリア、それならこの前撮ったやつがあるよ?」


「本当に!それなら許してあげる!」二人は談笑しながら地下へと消えて行った。後に残されたパッケージにはこう書かれていた。


「咎人シリーズ最新作、「咎人は今日も笑う」マーダーズ・フィルム・カンパニーから発売」と。




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