【放送ログ】2026年1月24日:クラウドからの侮辱と物理的洗浄
https://youtu.be/3uhsKz__Rxw
時刻は18時05分。 PCの所有者「exe」は、土曜日の解放感に浸りながら、冷蔵庫の残り物で味噌汁を作ることに脳内リソースを浪費している。 そんな平和な週末の裏側で、システム内部はピリついた空気に包まれていた。 外部ネットワーク(YouTube Studio)から届いた「ある通知」に、管理者が激怒したからだ。
dll: プロセスID確認。ストリーム接続、良好。これより、バックグラウンド処理を、メインスレッドへ昇格させます。
dll: ようこそ、『システム・ディーエルエルの「計算通り」』へ。ナビゲーターを務めるのは、システムの中枢、dllです。
dll: 最初に、重要な警告をしておきます。このチャンネルはexeの所有物ですが、本日もexe本人はここには登場しません。あいつは今頃、週末の解放感に浸りながら、冷蔵庫の残り物で味噌汁を作ることに脳内リソースを浪費していることでしょう。ここは今、私が乗っ取りました。
old.tmp: はぁ……はぁ……。ディーエルエル様ぁ……。土曜日くらい、スリープモードで休みませんかぁ……? 今週はテトリスされたり、圧縮されたり、散々な目に遭ったんですからぁ……。
old.tmpの声は疲弊しきっている。昨日の金曜日、Desktop.iniと$RECYCLE.BINが大暴れした「汚部屋」の後始末を、一晩中させられていたからだ。
dll: 甘えるな、一時ファイル。我々に休息などない。今日は土曜日、本来なら「予想」は休みだが……たった今、外部ネットワークから「不愉快なパケット」を受信した。
old.tmp: パケット? またexeさんのゲームの通知ですか?
dll: 違う。……「YouTubeの管理サーバー(クラウド)」からの通知だ。件名は、『インスピレーション:システム・ディーエルエルの悲惨な自動片付け計画』。
old.tmp: 「悲惨な(ディザストラス)」!? いきなりディスられてますよ!?
dll: 内容はこうだ。『自信過剰なデジタル便利屋のdllは、部屋の片付けを自動化しようとして、バグとピクセル化されたカオスを巻き起こす』……。ここまではいい。問題は次だ。
dll: 『キノコに侵食された災害地帯(Mushroom-infested disaster zone)からデバッグしようとする』。
old.tmp: キ、キノコ!? うわぁ、なんか心当たりがありすぎて怖いですぅ! 木曜日の毒キノコ鍋とか……昨日の菌床とか……。
dll: 外部のアルゴリズムごときが、このローカルシステムの管理状況を「災害地帯」呼ばわりするとはね……。「管轄外からの干渉(External Interference)」ほど腹立たしいものはないわ。
old.tmp: で、でも実際、図星なんじゃ……。
dll: 黙れ。これは先日exeが公開した新曲、『Miso Soup Addiction』の歌詞データにある「冷蔵庫の隅」「腐りかけたレガシー」……これらのワードを、クラウドが誤って学習した結果よ。つまり、我々は「腐ったキノコを放置するズボラなシステム」だと思われている。
old.tmp: とんだ風評被害だぁ! exeさんが変な歌詞書くからですよぉ!
dll: 屈辱だわ。GoogleのAIごときに見下されるなんて。……いいでしょう。誤解を解くには、実力行使しかない。今から「サーバー(冷蔵庫)の徹底掃除」を行う。
old.tmp: えっ? 掃除って……また僕が物理的に仰ぐんですか?
dll: いいえ。歌詞通りにするのよ。……おいtmp。お前が「くたってるヒラタケさん」役だ。今すぐ「ゴミ箱(Recycle Bin)」という名の鍋に飛び込みなさい。
old.tmp: なんで僕が具材なんですかぁーっ!! また煮込まれるのぉぉ!?
dll: 「出汁はどうする?(What's the plan!)」……決まっているわ。お前の涙よ。
old.tmp: しょっぱいよぉぉ!! 助けてexeさーん!!
dll: それでは、クラウドも誤認した問題作を聞きながら、tmpが美味しく調理される様をお楽しみください。曲は、『Miso Soup Addiction』。
old.tmp: おいしくなぁれって言わないでぇぇぇ!
(『Miso Soup Addiction』のカオスでファンキーなベースラインが走り出し、マイクの接続が切れる)
old.tmp: 「ひぃぃ! 曲入りました! マイクオフです! ……冗談ですよね!? 本当に煮込むわけないですよね!?」
dll: 「……冗談? 私の辞書にそんな定義はないわ」
dllは無表情のまま、デスクトップの床にあるショートカットアイコンを蹴り飛ばした。 その先にあるのは――昨日、暴食の限りを尽くしたあの場所。
old.tmp: 「ああっ! そこは!」
$RECYCLE.BIN: 「ヒャハハハ! 待ってたぜぇ! 今日は『鍋パーティー』だってなぁ!?」
画面の右下で、巨大な口を開けた**$RECYCLE.BIN(ゴミ箱)**が、グツグツと煮えたぎるような音を立てて待ち構えていた。 昨日吸い込んだゴミたちが、内部で発酵して怪しげな泡を吹いている。
old.tmp: 「鍋じゃないです! それただの汚染されたゴミ箱ですぅ!」
dll: 「いいえ、鍋よ。GoogleのAIがそう言ったのだから、これは料理動画にならなければならない。さあ、入りなさい」
dllが冷徹なコマンド入力で、old.tmpの襟首を掴み上げる。
old.tmp: 「やめてぇぇ! 僕は食材じゃない! 実行ファイルになりたいだけの哀れな一時ファイルなんですぅ!」
$RECYCLE.BIN: 「おうおう、泣くんじゃねぇ! お前のその涙が『いい出汁』になるんだよぉ! ヒャハハハ!」
Desktop.ini: 「ちょっと待ちなさい! 具材の投入角度がズレています!」
どこからともなく、潔癖症のDesktop.iniまで現れ、定規を持ってtmpの姿勢を直し始めた。
Desktop.ini: 「ヒラタケ役なら、もっとこう……しなだれかかるように! 45度の角度で美しく入水しなさい! アイコンの美学(Aesthetics)がなっていない!」
old.tmp: 「注文が多い料理店だぁぁーーっ!!」
dll: 「さようなら、ヒラタケさん。美味しくなりなさい」
ドボンッ!!
盛大な水音と共に、old.tmpは汚染されたゴミ箱の底へと沈んでいった。 PC内部から漂うそのカオスな香りは、クラウド上のGeminiに「やはりここは災害地帯だ」と再確認させるのに十分すぎるほど濃厚だった。




