表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

儚い靴(元未公開作品)

作者: 天川裕司

初めまして、天川裕司です。

ここではシリーズでやってます『夢時代』と『思記』の原稿を投稿して居ります。

また、YouTubeドラマ用に仕上げたシナリオ等も別枠で投稿して行きます。

どうぞよろしくお願い致します。

少しでも楽しんで頂き、読んだ方の心の糧になれば幸いです。

サクッと読める幻想小説です(^^♪

お暇な時にでもぜひどうぞ♬


【アメーバブログ】

https://blog.ameba.jp/ucs/top.do


【男山教会ホームページ】

https://otokoyamakyoukai.jimdofree.com/


【YouTube】(不思議のパルプンテ)

https://www.youtube.com/@user-vh3fk4nl7i/videos


【ノート】

https://note.com/unique_panda3782



【YouTubeドラマにつきまして】

無課金でやっておりますので、これで精一杯…と言うところもあり、

お見苦しい点はすみません。 なので音声も無しです(BGMのみ)。

基本的に【ライトノベル感覚のイメージストーリー】です。

創造力・空想力・独創力を思いっきり働かせて見て頂けると嬉しいです(^^♪

出来れば心の声で聴いて頂けると幸いです♬

でもこの条件から出来るだけ面白く工夫してみようと思ってますので、

どうぞよろしくお願いします(^^♪




タイトル:儚い靴


「えっ…」

仕事から部屋に戻った時、ギョッとした。

「だ、誰か居るの…?」

もう恐怖でしかない。


独身暮らしの私の部屋の玄関に、

男物の靴が置かれてあったのだ。

恐る恐る部屋に入って覗いて見ても誰も居ない。


「…………」

ずっと心当たりを探し回り、

やっぱり何も居ないのでまた玄関に戻る。すると…


「あれ…?靴は…?」

さっき見た男物の靴が無かった。

いきなり消えてる感じ。

「…何だったのかしら…」

見間違い・気のせいかと

無理やり自分を落ち着かせようとしてみたが

さっき見たあの衝撃・感覚は今でもはっきり残ってる。

誤魔化しようがない。


恐怖に打ち震えながらその日を過ごした。

でも、二度三度、同じことが起きたのだ。


泥棒が入ったにしても全く変。

そんな靴を脱ぎ捨てるようなことはしない。

ストーカーかと思ったが文字通り、

部屋の中に誰も居らず、

襲ってくる気配もなかったことから何か妙だ。


でも隠れて私を見守る・見続ける…

といったそう言うストーカーも中には居ると思い、

私はすぐ大家と警察に連絡した。


大家「本当ですか??」

警察「最近誰かに恨みを買ったと言うような事は?」

警察「靴だけが脱ぎ捨てられてあったんですね?」

その靴を証拠品として出せなかったのは、

やっぱり消えていたから。


この点でも当然不気味さを感じ、

なんとかこの不可解な事件・超常現象のようなものを

早く解決してほしいと願った。


「どうにかしてください!お願いします!」


警察「見回りを徹底して強化致しますので」

大家「とりあえず、気取られないように私はここの住人を注意しておきます」


このマンションの住人が犯人かもしれない。

でも外部の人間が犯人かもしれない。

この時点では全くわからない。


そんな時、新たな進展があった。

「な…なによ、これ…!」

部屋の中の壁の一部分が

カビの生えたように浅黒くなっていた。


そしてその浅黒くなった壁の前に

あの靴がきちんと揃えて置かれていたのだ。


私は怖くなり、その靴に触れる事もできなかった。

ただ浅黒くなったその不可解な壁を眺めているだけ。


そしてすぐ部屋を飛び出し

大家さんに会いに行こうとした時、

ちょうど大家さんは出かけるところで、

私は遠目からまず彼を見ることになる。


その時、何となく引っかかるものがあったのだ。

「(……あの靴、今大家さんが履いてるモノと一緒…?)」

色から特徴から何もかもが同じに感じた。


そして私は大家さんに事の次第を告げる事なく、

そのまま警察へ走った。

なんとなく霊的なものを感じ、

それがなんとなくまた事件に直結しているような

そんな気がしたから。


(彼女の部屋)


警察「この壁ですか?」

「ええ」

靴はやっぱりもう消えていたが、カビの生えたような

浅黒い壁はそのまま残ってくれていた。


警察「…………」

警察の人はしばらくその壁をじっと見ている。

そして、

警察「分かりました、調べてみましょう」

と言ってすぐ応援を呼び、鑑識と呼ばれる人まで来て、

土木工事の作業員のような人まで呼んでいた。

そして大家さんもそこに呼びつけ、

この部屋の解体作業が始まったのだ。壁だけの解体。


大家「ちょ、ちょっと、何してるんですかあんた達!?」

なぜか大家さんだけが妙に焦っていた。すると…


「きゃっ…!!」

土木作業員「うわっ」

警察「これは…」

大家「…………」


少し深い壁の内側から

ほとんど白骨化した

人のミイラのようなものが現れた。

大家はその場で逮捕。


昔、この部屋で事件があったようで、

大家はその遺体をこの壁の中に隠していた。

犯行の流れと計画は、海外ドラマ『刑事コロンボ』の

「パイルD-3の壁」を見て思いついたらしい。


あの靴はもしかすると、

その大家が犯人だと教えて居たのか?

それともこの遺体が元々履いて居た靴だったのか?

それは今でもわからないまま。


ただ何かを訴えたかったのは本当だった。

今でもそう信じる。


少しでも楽しんで頂き、読んだ方の心の糧になれば幸いです。

サクッと読める幻想小説です(^^♪

お暇な時にでもぜひどうぞ♬

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ