表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
XXX日後に呪われるだけの誰かさんの日記  作者: 寝舟はやせ
日記
1/97

俺らしいよ。


 玄関を開けたら笑顔の自分が立っていた。

 正確に言うなら、そっくりそのまま俺の形をした人型の何かが、笑顔っぽい何かを浮かべていた。


 反射的に扉を閉じて、それからギリギリまで考えて、とりあえず鍵を掛け直すことにした。

 開けるところからやり直さないと、何か取り返しのつかないことになる気がしたのだ。クソほど眠いが仕方ない。


 再度鍵を回して扉を開けると、ドアガードがかかっていた。腹立つ。

 隙間からは相変わらず笑顔の俺が見えた。腹立つ。

 直立不動で、真っ直ぐに扉に顔を向けている。腹立つ。


 クソムカつく、と思ったところで首が回りかけたので、こりゃダメだ、と鍵をかけ直して会社に泊まり込むことにした。

 終電で会社に向かってんのバカみてえ。萎え。


 うちの会社はセキュリティがガバなので勝手に入り込んで寝ていても怒られないのが良いところだと言える。

 その他の全てがカスなのでクソのゴミだとも言える。

 早く辞めてえんだが、人間は労働をしないと飯が食えない。畜生。代わりにあいつが出勤しねえかな。


 翌日帰ったら消えてた。


 畜生。





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ