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ネコ科に愛される加護を貰って侯爵令嬢に転生しましたが、獣人も魔物も聖獣もまとめてネコ科らしいです。  作者: ゴルゴンゾーラ三国
第一部

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 どっちの姿がベースなのか分からないが、姿が変わるって、普通に生活しにくそう。猫から人間になったら服が! みたいなことになってないだけマシだとは思う。謎原理だけど、魔法のある世界なんだから、こう、ファンタジーな異世界なりの理論があるとは思うけど。


「オレは獣人だから、猫にも人にも、自由になれるよ」


 「猫の喉じゃ人間の言葉は喋れないけどね」とイベリスさんは言う。

 ……猫にも人間にも、自由になれるなら猫のままでいてほしいな。気まぐれにあっちこっち行かれるの、猫だと許せるけど人間だとイラッとするし。

 ――とは、流石に口にしない。その辺は本人の自由だとは思う。だが、猫のような性格の人間を許容できるかはまた別の話。


「ということは、ヴォジアさんも猫になるんですか?」


 黒猫っぽいし、ショドーと並べたら黒猫二匹で可愛いんじゃないだろうか。多分、ヴォジアさんは嫌がるだろうけど。

 なんて思ったのだが――。


「ヴォジアは無理じゃない? オレは猫族の獣人だから猫にもなれるけど、ヴォジアは人族の獣人だから」


「……?」


 言っていることがいまいちよく分からなくて、きょとんとしてしまった。何言ってるんだろう、この人。


「でも、二人とも猫の獣人ですよね」


「うん」


 あっさりとイベリスさんが肯定するものだから、余計に混乱してきた。獣人にも二種類いる、ってことでいいのだろうか? どういう分類になってるんだ、この世界。


 いや、でも、待って。確かに、スキル鑑定所のお姉さんは「全ての『猫族』を従えることができます」って言っていた気がする。

 わたしは勝手にネコ科だ! って解釈してたけど、もしかして、違う……?


 とはいえ、ヴォジアさん、初対面でごろごろ言ってたよね。猫特有の、喉を鳴らす音。あれ、わたしがネコ科をテイムする加護があるからだと思ってたけど、人ならそうはならないよね。


 まさか、わたしが『ネコ科』や『猫』だと思った範囲がテイムの加護に適応される、なんてことは……。そうしたら、猫族より、ちょっと範囲増えるよね? 実際、ヴォジアさんが猫族じゃなくて人族らしいし。

 イベリスさんの反応から見て、こっちの人からしたら、わたしは一緒に見える猫獣人でも、猫族と人族に分かれるなら全くの別物、って考えてるっぽいし、この辺は前世の記憶があるわたしならではの分類になるのかも。


 …………ま、まあいいか。深く考えなくても。猫に好かれるっていうのが重要なわけじゃん?

 猫から好かれる範囲が広がって、損なんてある? いや、ない!

面白い、と思っていただけたら下の【☆☆☆☆☆】よりポイント評価していただけると幸いです。

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