山での攻防 後編 22
「あんだと、このやろう!!」
とノイマンは恫喝してきた。予想した通りである。
俺も言い返すのを止めずに、喋り続ける。
「うじうじすんのは、今じゃないだろうが。…さっさと街まで戻るぞ!!…あのフォンに、けじめをつけさせるんだよ!!」
「あぁ?」
「えぇ!?」
「…な?」
それを聞いて、テッドや少年が唖然としている。
ノイマンに至っては、両目を見開いた表情で固まっていた。
「オラ!…さっさと帰るぞ!」
と俺は周りを気にせずに、すぐに踵を返すと、森の方へと歩きだした。少しばかり、後ろを一瞥して、様子を伺う。
「待ってください!」
その直後に少年が真っ先に我に返り、慌てて後を追ってきたようだった。
やや遅れて、ノイマンも我に返っていた。だが未だに困惑している素振りである。
するとテッドが寄って行き、励ましだした。
「ノイマン、…彼の言う通りだよ。…今は、うじうじしている場合じゃない。」
「…テッド。」
と、ノイマンも俯きながら、聞き入っていき、
「今回の件は君にも原因があるけど、でも問題があるとするなら、支部長の方もだよ。…彼も身勝手な理由で酷い事をしようとしていた。私らだって文句を言わなきゃ気がすまないよ。」
「あぁ、…。」
「もし君が今回の件に負い目を感じるなら、支部長をどうにかしてからでも、うじうじすればいいだろう。」
「…そうだな。…」
と、最後に返事をしていた。微かに鼻を啜る音を鳴らしていて、泣いているようだった。




