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山での攻防 後編 11

 彼等の話も平行線を辿る。

 「…上手くいく筈ねぇだろうが!」

 「しかし、他に方法はないよ。」

 俺は話を聞いていると、頭の中で何かが引っ掛かった気がした。腕組みをしながら首を傾げて考えを巡らせると、

 (…ボア以上の持久力、疲れない、…俺のスキル、【疲れ知らず】、…まさか?)

 と、重要な単語だけが頭に浮かび挙がっていった。

 昨晩から先程までの出来事にも心当たりがあり、最終的に、ある結論に至った。

 俺は顔をあげるや否や、恐る恐る口を開いて提案した。

 「俺がやる。…ボアを引き受けて、逃げ続ければいい。」

 「え!?…」

 「何!?」

 すると、テッドやノイマンは困惑しだす。少しばかり躊躇しているようである。

 「や、やってくれるっていうのかい?…無理しなくていいんだよ。」

 「…お前、話を聞いてたのか?!…だから無理だって言ってるだろう!!」

 「…やらないと死ぬだけだろう、…まともに動けるのは俺だけだ。…」

 と俺は確信を突いて、さらに説得を試みた。

 「…ぐっ、確かにそうだが。…」

 「…ノイマン。…こうなった以上、僅かな可能性に賭けるしかない。…もう全員でやるだけやるしかないよ。」

 「……、どうなっても、おいらは知らんぞ。」

 やがて彼等も、此方の意見を受け入れていた。

 「…なら、問題はボアの突進力だ。…動きを遅くしなければならないぞ。…あんな大きなのは足場の悪い場所は身動きしづらい筈だ。…水場か、砂場か、…後は。…」

 そしてノイマンが独り言を呟いており、問題点を洗い出す。

 「それなら少し北へ先に行った場所の、森が開けた区画に沼のある湿原があるよ。…」

 さらにテッドが解決法を提示した。

 「その場所に、誘導すればいいんだな?」

 俺も話が纏まったと解釈し、颯爽と茂みを飛び出していくのだった。

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