間章 合間の出来事 7
テッドも見届けた後、出遅れながらもノイマンの身体を持ち上げて、肩を貸しながら歩きだす。
しかし、二人には大きな体格差があった。
思う様に前へと進まず、右へ左へと蛇行している。
「ノイマン。…ほら、私達もいくぞ。」
テッドは歩きながらも、絶えず呼び掛け続ける。
どうにかノイマンも意識を保ちながら、か細い声で問いかけた。
「お前。…何で助けるんだ?」
「いいから、……黙って歩くんだ。」
とテッドは追及を躱しつつ、投げやりに返事をする。
そのまま彼等は、言い争いをし続ける。
「おかしい、だろう。…」
「おかしくはない。」
「お前が助けたって、何の得にもならないじゃないか。…」
「うるさいなぁ。…だから頼むから歩いてくれ!」
その間に背後からボアが駆けだし、一直線に突進してきた。
彼等は衝突され、勢いよく身体が宙に弾かれてしまった。
避けるのもままならず、前方へ放物線を描きながら地面に落ちた。
俯せの状態でノイマンは動けずにいる。身体の痛みに耐えきれず、呻き声を漏らす。
仰向けの状態でテッドは倒れていた。だが力を振り絞り、ゆっくりと立ち上がる。無理に身体を動かして、口から吐血した。
ほぼ同時に、ボアが方向転換して戻ってきた。一直線にテッドの方へと向かう。
「…早く行けよ!!…このままじゃ、マジで死んでしまうぞ。」
すかさずノイマンは叫び、呼び掛けた。
「死ぬつもりはないよ。…。」
それを聞いてもテッドは逃げずに、踵を返してボアと向き直って対峙した。辛うじて武器を手にして構える。




