間章 合間の出来事 3
ノイマンは、ハッとした表情となり、真剣な眼差しに変わる。
「ノイマン。…僕は皆を無事に街に帰したい。…だから、お願いだ。」
すかさずテッドも、話をしだした。
「な、何だよ?……」
「この中で一番に経験があるのは君だ。…だから、逃げる方法を一緒に考えてくれ。」
「……。」
とノイマンからの返事はなかった。
しかしテッドは、行動に移っていく。今度こそ踵を返して森の奥へと進もうとしていた。さらに、
「さぁ、…ヒルフェ君達も探さないと。」
と呟きながら、辺りにも視線を向ける。
「なぁ…。」と、後ろからノイマンが呼びかけてきた。
すぐにテッドは振り返える。
次の瞬間、ノイマンが驚愕した顔で口から血を吐いたのだった。ゆっくりと地面へうつ伏せに倒れてしまう。
彼の背中には、目新しい刺傷が出来ている。
すぐ後ろには、細身の男が血のついた短剣を手にして、立っていた。
その様子に、テッドはノイマンが後ろから刺されたと理解した。脂汗がどっと流れており、動揺を露にしている。
「な、何?!」
美女も狼狽えながらも、すぐに視線を向ける。
「な、何をしているだい??!」
と、テッドは冷静に努めながら、恐る恐る質問する。
対して細身の男は歪んだ笑顔を向けながら、
「ボアから逃げるんだろう。…だったら簡単だ。…アニキを動けなくして、囮に使えばいいじゃん。」
と、提案しだした。
すぐに美女が否定する。
「何を、馬鹿な事を言ってんのよ!!…非常事態なのに、冗談止めてよ。」
「はぁ?…馬鹿って何だよ。…俺はフォン支部長から言われたんだよ?…こいつの邪魔をしろって。」
だが細身の男は悪びれもせずに、飄々とした態度で答えていた。
ようやくして、テッドは合点がいき、顔をみるみる青ざめさせだした。




