表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
64/534

間章 合間の出来事 2

 すぐさまテッドは側まで行くと、バンダナの男の身体を背負いだす。

 「はぁ!?…まさか、こんな間抜けを助ける為に、戻って来たってのか?」

 「アンタ!!…何を考えているのよ!?」

 すると後ろの冒険者達は、合流した途端に口々に文句を言ってきた。

 「さっきはゴタゴタで、彼を置いて慌てて逃げてしまった。でも置いてけぼりには出来ないだろう。」

 とテッドは主張する。真剣に真面目な表情で訴えていた。

 「馬鹿が!只でさえヤバい状況なんだぞ!…足手まといは、無視すればいいだろうが!」

 しかし、ノイマンがより怒りを露にしだし、大声で怒鳴りつけてくる。さらに唾が掛かかる距離まで詰め寄ると、顔を近づけてきた。殆ど恫喝している勢いである。

 「テメェ!…嘗めてんのか?…あぁ?!」

 もはや鼓膜が破れんばかりの声量である。

 それにテッドも対抗して、より大きな声で反論しだした。

 「だからこそ、見捨てて行ける訳ないよ!!」

 「ふざけてる場合か!!」

 「ふざけてるのは、どっちだ!!」

 やがて二人の口論は白熱してしまう。今までで最も大きな怒声と迫力である。

 (嘘、…普段は温厚な方のテッドなのに、凄い勢いで怒っているわ。)

 と美女は目を見開きながら、目の前の様子に驚きを隠せない。

 「うぅ、…」

 とノイマンも、次第に相手の迫力に気圧されだした。すぐに反論しようと考え込むも、言い返す言葉が見つからない。

 辺りも険悪な雰囲気の中、静まり返える。

 テッドは深く溜め息を吐くと、またノイマンを鋭く睨みつけだし、ゆっくりと冷静な口調で語りかける。

 「人が人として、誰かを助けようとする行動の何が悪いんだ。…皆同じ命なんだよ!」

 「……。」

 「…いつも君は脅すみたいに言っているよな。…そうすれば思い通りになるだろう。…でも、そんな傲慢な態度だから、周りに敵を作るし、今回だってフォン支部長に睨まれたんだぞ!!」

  「くっ、!?………」

 ノイマンはたじろぎつつも、話を黙って聞いている。歯を食い縛りながら、表情が苦虫を噛み潰した様に変わっていく。なんとなく思うところがあるようだ。

 すると彼の肩に、テッドが徐に手を置いた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ