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ギルドとスキルと勝負 28
「うるせぇ、うるせぇ!!…」
ついには、ノイマンがキレてしまった。大声で怒鳴り散らして興奮しているようだ。
「あ、兄貴、…落ち着いてくだせい。」
「そうだぞ。…ノイマン、止めるんだ。」
細身の男と好青年が必死に宥めている。
「黙れ!!」
しかし、無駄だった。
ノイマンは怒鳴った後、最前列まで出ると此方を指差して文句を言ってきた。
「お前のせいだ!…とっとと退けばよかったんだよ。…やっぱり忌々しい野郎だ。」
「あぁん?!」
「やんのかぁ?!」
そのまま互いに、反射的に威嚇しあう。
もう既に、一触即発の雰囲気だ。
「あんたそれ、…そもそも原因は自分でしょうよ。」
「全くだ。」
「横暴も、…いい加減にしてほしいですよ。」
周りからも野次が飛びだし、余計に険悪さが増していく。
その時、俺は誰かに肩を掴かまれ、すぐに振り返る。
それはリキッドだった。
彼は無言のまま、首を横に振っている。
ダフネも囁きながら、俺だけに聞こえる声量で指示をだしてきた。




