2話 二章 ギルドの屋敷のあれこれ 5
「ほら、見てください!!…この様に野蛮ではないですか!!…先程だって、ヒナ様を泣かせていましたし!!」
「てめぇ、ふざけているのか!?…その女が危ねぇから、注意しただけだっつうの!」
再び俺は、すぐに否定する。
「そうだよ、リエちゃん。…さっきのは、あたしが悪いんよ。」
するとヒナも、自分の非を告げた。此方に同意してくれている。
だがキリエは威嚇をしてくる。此方の言葉が耳に入っていない。
「ガルル!!」
「あぁ?!…文句あんのか、コラ!」
そのまま俺達は互いに威嚇する。一触即発の雰囲気が漂いだした。
周囲からも、リキッドやヒナ、アルフォンスを含めた使用人達が狼狽えだす。
しかし、その時に誰かが咳払をしているのが聞こえると、此方の背後から強烈な威圧感を感じた。
俺は恐る恐る振り返りつつ、視線を向ける。
この場の他の人達も、同じ動きをしている。
全員の視線の先では、またダフネが怒りを露にしながら、鋭くて冷たい視線を向けていた。さらには此方の様子に素知らぬ素振りをしつつ、俺やキリエを交互に見ると、やがて凄みのある声で話しかけてきた。
「ヒルフェ様。…以前ならまだ知らず、…あなたはもう旦那様の家族なのですよ。…攻撃的な口調や態度を、少しは改めてていただきたいですね。…」
「ぐっ、……。」
その言葉を俺は聞き、ぐうの音もでなくなって言い返せなくなる。




