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一章 十年後の解放 11

 老人は茶を口にして、一息ついた。すると、今度は真剣な眼差しを向けながら、ゆっくりと話掛けてきた。

 「さて、…自己紹介をしてなかったね。…私は、リキッド・モリスン。…ずっと西に行った街で冒険者のギルドを管理している者だ。」

 「…そんな奴が、俺なんかの借金を何で肩代わりするんだ?」

 「…掻い摘まんで説明すると、私と君は祖父と孫の関係になるんだよ。」

 「はぁ!?」と俺は驚く。

 「…どういう事だ?…俺は生まれた時から家族は、ばあちゃんしかいなかった。…祖父がいるなんて聞いてない。」

 「…やむを得ない事情があったからだよ。」

 すると老人、ーーリキッドは、次第に身の上話を話し出す。

 「始まりは、…私が君と同じ年の頃の話だ。…当時の私の実家は貴族でね、…ある日、住んでいた屋敷にマーサさんがやって来たんだ。」

  「……その名前は…。」

 と俺は、眉を潜めた。マーサの名前を聞いた覚えがあったからだ。

 「…そう。君のお祖母さんだよ。」

 とリキッドも頷いて肯定したら、再び話を続ける。

 「マーサさんは平民出身だった。しかし、彼女の家と実家は親交があり、父の頼みで私の家庭教師として雇われてね。…一般的な勉強を見てもらっていたよ。」

 「ばあちゃんが?」

 「あぁ、彼女は聡明で美人だった。…私よりも四歳は年上だったが、…私の周囲には近しい年齢の者は居なくてね。…誰よりも一緒に過ごしていたよ。」

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